2021.7.19
バズ!動画1本でフォロワーが1,700人増加/リール動画91万回再生の理由をアルゴリズムとユーザーの行動心理の観点から徹底解説(飲食系)
– 驚異的なバズでフォロワー数の330倍にリーチ
- 投稿時のフォロワー数:2,700人
- 動画の再生回数(リーチ数):91万回再生
- リーチ率:330% (リーチ数÷投稿時フォロワー数×100)
- 動画の保存数:9,100件
- 保存率:340% (保存数÷フォロワー数×100)
91万回再生とは91万人に動画が再生された状態のこと。1万フォロワーがいるアカウントで投稿をすれば1万人に見てもらえると考えるのが一般ですが、本動画はフォロワー数の330倍の人に閲覧されました。広告もかけずになぜそんなバズを生むことが出来たのかを本事例記事でご説明します。
– 概要
アカウント:飲食店紹介メディア
本事例はココアンド代表側瀬が運営するグルメアカウント(Instagram)での実績となります。
– 伸びた理由
- フォロワーの質
- 1秒目の掴み
- 視聴維持しやすい構成
- 保存率UPのための情報
- レコメンドされやすい音源選定
フォロワーの質
反応率を高めるためにはフォロワーの質が重要
まず、投稿するアカウントのフォロワーの質が重要です。「バズる」にはInstagramのアルゴリズムに評価される必要があるのですが、その評価対象に投稿の反応率やフォロワーとの親密度という指標があります。
投稿の反応率を高めるには、投稿の質はもちろんですが投稿後すぐに反応して初速の反応率を上げてくれるフォロワーが必要です。では、どうすればフォロワーの反応率が上がるのか?それはフォロワーにとって欲しい情報を提供することです。
今回は、都内近郊に住む20歳前後のグルメな女性にターゲティングして発信していました。これがもし全国だった場合はどうなるでしょうか。東京に住む人は旅行の予定がある方を除いて福岡のグルメを保存する確率は低いですし、逆も然り。地域や興味関心などターゲットを絞れば絞るほど全ての投稿に興味を持ってもらいやすくなるので、投稿の反応率が上がりますね。
また、投稿テーマ以外にも日頃のフォロワーとのコミュニケーションが重要となります。「役に立つ情報をくれるアカウントだ」「最新情報を追っていきたい」を思ったとき、人はフォローしますが、興味がなくなればフォローしていても見ないようになります。フォローされたら必ず見てもらえるとは限らないんです。
Instagramが「このフォロワーさんはこのアカウントをフォローしているが反応しないし意味がなさそうだ」と判断すれば、フィード投稿やストーリーズ投稿のタイムラインには表示されにくくなります。なので、フォロワーとの親密度を高めて、フォロワーさんのタイムラインの中でも有線表示される必要がある。
そんな時に有効なのは、ストーリーズ施策です。下記資料を参考にしてみてください。
フォロワーの反応率が高いという基盤ができたら、次は投稿の質です。
視聴維持しやすい構成
視聴維持
次に、視聴維持です。リールは投稿されたら、フォロワーのフィード投稿タイムライン・TikTokのようなUIのリール面、ハッシュタグの検索結果、場合によっては発見タブなどに表示されますが、1番大事なのが1秒目の掴み。
まず1秒目を見た時に「その続きを見たい」と思ってもらうこと。SNSユーザーは情報の取捨選択が早いので興味が持てなければ次のコンテンツに移ってしまいます。なので、絶対に手を止めて見てもらう必要がある。
そのために、今回の動画でしたことは「なんだかよくわからない食べ物がある」という1秒目にすることです。「フォークをふさふさの白い山に刺している。これはなんだ!?」が多くの頭に疑問。
実際、下記のようなコメントが届いていることから、これがチーズパスタであると認識出来なかった人の多さも伺えます。
徐々に全貌を明らかにすることで答えが分かるまで見てみようとなる。正体を理解した人はあーなるほど!といいねを押すかもしれないし、この食べ物を食べて見たくなって詳細キャプションを見にきたり、逆に答えが分からなかった人は他の人のコメントを見にきたりという行動を取ったことでしょう。
保存率UPのための情報
行ってみたい食べみたいの保存が評価に
投稿に興味を持って視聴完了。この動画を見て、この食べ物を食べてみたいと思った人が次に見るのはキャプション。下記のように、味の感想と値段を記載することで、「今度行くぞ」という候補に入れさせます。ただ、まだお店の正体が出てきません。
コメント欄を回遊してもらうため、またキャプション(背景で動画が再生されてごちゃごちゃする)が読みづらいためコメント欄(白背景)に簡潔に記載。お店のアカウントもメンション。
「今日行くぞ」という時にググる(Googleで検索する)ことなく来店できるように、行きたいと思った人が保存する動画にできました。保存率の高さもInstagramアルゴリズムの評価対象。今回の動画では保存数9,100件とフォロワー数に対して337%の保存率。保存率2%を目指しましょう!というInstagram運用の教科書もあるくらいなので驚異的な数字。評価されないわけがないですね。
レコメンドされやすい音源選定
伸びている動画が多く伸びるであろう音源×動画との相性の良さ
音源にもこだわりが2つ。1つ目は、音源レコメンドを狙うこと。ユーザーは、リール面で何気なく動画を見て役に立つ動画があると保存したり、感動した動画があればいいねしたりしますが、その次の次あたりで同じ音源を使った動画が出てくることはありませんか?それもアルゴリズムによるところで、「この人はこの音源や構成が好きみたいだからもう一回見せてあげよう」「同じ音源を見せていたらそのうちこの人もこの音源で投稿してくれるかも」というInstagramの思惑です。よって、レコメンドされやすい音源を選ぶ必要がある。それはどのようにして見分ければ良いのでしょうか。
伸びやすい音源の見分け方
リサーチをするしかないです。投稿件数が最近急激に増えている音源は伸びやすい傾向にありますが、ココアンドでは下記のようなイメージで、異常に再生数が多い動画をピックアップしていき、その動画の構成や使用している音源の共通項というのを見出しています。少ないフォロワー数で異常に伸びている動画は何か?この投稿をした際は、それがTWICEのこの音源だったので活用しました。
動画との相性
ただ、アカウントのイメージに合っているか?動画の内容と合っているかも重要ですよね。今回は「この面白い食べ物は何!?」という疑問を解決していく構成の動画だったので、明るくリズム良く進んでいく音源にしました。
– バズ動画を生みたい!そんな方は
上記のように、偶然バズったように見える動画にも実は練りに練られた戦略があることがお分かりいただけたかと思います。ココアンドでは、アカウントの運用目的や大切にしたい価値観、事業のフェーズに合わせた戦略設計を行うとが可能です。「この商品を訴求したい」「こんな時はどうすればいい?」というご相談のある方は、ぜひ一度お問合せください。代表が相談に乗ります。