2025.12.28
【2026年版】食育カレンダー完全版|学校・保育・食品企業に使える年間行事ガイド
食育に取り組む現場では、毎年この時期になると
「来年度の食育計画をどう立てるか」
という悩みが出てきます。
学校・保育施設・給食現場・食品企業など、立場は違っても、
共通して必要になるのが 年間を通した食育の見通し です。
しかし実際には、
・食育で何を扱えばよいのか分からない
・行事や記念日をその都度調べている
・毎年、前年の資料をなんとなく流用している
といった状況になりがちです。
「◯月◯日は◯◯の日」という情報は多く存在しますが、
それらは点在しており、
年間計画として整理された形ではまとまっていません。
その結果、
・計画づくりに時間がかかる
・月ごとのテーマに一貫性が出ない
・食育が“単発のイベント”で終わってしまう
といった課題が生まれます。
そこで本記事では、
2026年度に向けた「食育年間計画」を年末のうちに整えるための指針として、
月別に整理した「食育カレンダー」をまとめました。
この食育カレンダーは、
決まった正解を示すものではありません。
学校・保育・給食・食品企業など、
それぞれの現場で使いやすいように、
行事・季節性・食育テーマを編集した実務向けのガイドです。
年間を見渡しながら、
「この月は何を伝えるか」
「どんな切り口が使えるか」
を考えるための土台として活用できます。
年末の計画づくりや、来年度準備の参考として、
必要な部分だけを拾いながら、ぜひ役立ててください。
目次
- 1 第一章 食育カレンダーは「正解」ではなく年間設計のための土台
- 2 第二章 2026年 食育カレンダーの全体構成と見方
- 3 第三章 1月の食育テーマ|お正月と日本の食文化
- 4 第四章 2月の食育テーマ|豆と栄養、体を守る食事
- 5 第五章 3月の食育テーマ|春の訪れと行事食を知る
- 6 第六章 4月の食育テーマ|新生活と食事の基本
- 7 第七章 5月の食育テーマ|旬の食材と自然の恵み
- 8 第八章 6月の食育テーマ|衛生と安全、梅雨時期の食事管理
- 9 第九章 7月の食育テーマ|夏の食事と水分補給
- 10 第十章 8月の食育テーマ|食と休養、夏休みの生活リズム
- 11 第十一章 9月の食育テーマ|収穫と感謝、食のつながりを知る
- 12 第十二章 10月の食育テーマ|食と健康、バランスの大切さ
- 13 第十三章 11月の食育テーマ|食文化と伝統、地域の味を知る
- 14 第十四章 12月の食育テーマ|一年の振り返りと食への感謝
- 15 まとめ|食育カレンダーは「年間の地図」として使う
第一章 食育カレンダーは「正解」ではなく年間設計のための土台

まず前提としてお伝えしたいのは、
この食育カレンダーは
決まった正解を示すものではないという点です。
文部科学省や行政が定めた
「唯一の公式カレンダー」
が存在するわけではありません。
現場で使われている食育計画の多くは、
行事・記念日・季節性・地域性などをもとに、
それぞれの施設や企業が組み立てています。
食育カレンダーの役割は「考える時間を減らすこと」
食育カレンダーの一番の役割は、
内容をそのまま使うことではありません。
・この月はどんなテーマが考えられるか
・行事や季節と、食をどう結びつけるか
・年間で見たときに、偏りはないか
こうしたことを考えるための
たたき台として使うことが目的です。
毎月ゼロから考えるのではなく、
「候補が整理された状態」から検討できる。
それだけで、計画づくりの負担は大きく下がります。
「◯月◯日は◯◯の日」を並べるだけでは足りない理由
インターネット上には、
食に関する記念日や行事が数多く紹介されています。
しかし、それらをそのまま並べただけでは、
実際の食育には使いづらいことが多いです。
・対象年齢に合っていない
・現場のスケジュールと合わない
・行事の意味が分からない
そのため、
月ごとの流れやテーマとして整理することが重要になります。
年間で見ることで「食育の一貫性」が生まれる
食育は、
一回の授業やイベントで完結するものではありません。
年間を通して、
・食べることへの関心
・食文化への理解
・健康や生活リズムへの意識
を少しずつ積み重ねていくことで、
初めて意味を持ちます。
月別にテーマを整理しておくことで、
「今月はこれ」「来月はこれ」
と自然な流れを作ることができます。
現場ごとに取捨選択して使うのが前提
この食育カレンダーは、
すべてを使うことを前提としていません。
・学校
・保育施設
・給食現場
・食品企業
それぞれの立場や目的に合わせて、
必要な部分だけを抜き出して使う
という考え方で問題ありません。
行事の紹介だけ使う、
月テーマだけ参考にする、
企画のヒントとして使う。
どの使い方でも成立するように、
余白を残した構成にしています。
年末に整えておくことで、翌年が楽になる
食育計画は、
年度が始まってから考え始めると、
どうしても後手に回りがちです。
年末のうちに年間の見通しを持っておくことで、
・計画づくりに追われない
・内容に余裕を持てる
・現場での共有もしやすくなる
というメリットがあります。
この食育カレンダーは、
「そのまま使う資料」ではなく、
考えるための土台です。
月ごとのテーマと行事を整理することで、
2026年度の食育を
無理なく、計画的に進めることができます。
第二章 2026年 食育カレンダーの全体構成と見方

ここから先では、
2026年の食育を 1月から12月まで月別 に整理したカレンダーを紹介します。
ただ、その前に
「このカレンダーをどう見ればいいか」
を確認しておくと、より使いやすくなります。
月ごとに「食育テーマ」を設定している理由
各月には、
行事や季節性をもとにした
大きな食育テーマを設定しています。
これは、
「今月は何を伝える月なのか」
を分かりやすくするためです。
たとえば、
・生活リズムを整える
・旬の食材を知る
・食文化を学ぶ
・衛生や健康を意識する
といったテーマを軸にすることで、
内容がぶれにくくなります。
行事・記念日は「代表的なもの」に絞っている
食に関する行事や記念日は、
探せば数えきれないほどあります。
しかし、
すべてを載せてしまうと、
かえって使いづらくなります。
そこでこのカレンダーでは、
現場で扱いやすい代表的な行事・記念日
に絞って掲載しています。
必要に応じて、
地域行事や独自イベントを追加してください。
表は「一覧性」、文章は「理解の補助」
各月のパートでは、
・ひと目で把握できる表
・背景や使い方を説明する短い文章
をセットで掲載しています。
表だけ見て使うこともできますし、
文章を読むことで
「なぜこのテーマなのか」
を理解することもできます。
読む人の立場に合わせて、
使い分けができる構成です。
対象は「学校・保育・給食・食品企業」
この食育カレンダーは、
特定の現場だけを想定していません。
・学校教育
・保育・幼児教育
・給食・調理現場
・食品企業の企画・広報
それぞれの立場で、
共通して使える切り口を意識しています。
すべてをそのまま使う必要はなく、
自分の現場に合う部分だけを選ぶ
という前提で見てください。
2026年の計画を立てるための「たたき台」
このカレンダーは、
完成された答えではありません。
2026年の食育を考えるための
たたき台として使うことで、
・計画づくりの時間を短縮できる
・内容の抜け漏れを防げる
・現場内で共有しやすくなる
といった効果が期待できます。
この食育カレンダーは、
月別にテーマと行事を整理した
年間計画のガイドです。
次の章からは、
実際に 1月から順に、
各月の食育テーマと活用ポイントを見ていきます。
関連記事:食品業界必見!Xで成功する季節イベント&“今日は何の日”活用法
第三章 1月の食育テーマ|お正月と日本の食文化

1月は、年末年始の食生活を振り返りながら、
食のリズムを整え、日本の食文化に触れるのに適した時期です。
お正月行事や行事食を切り口にすることで、
年齢を問わず取り組みやすい食育が行えます。
1月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 1月 |
| 食育テーマ | 食事リズム・日本の食文化 |
| 主な行事・記念日 | 1日:お正月、7日:七草 |
| 食育キーワード | 和食、行事食、生活リズム、朝ごはん |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
1月に取り組みやすい食育の考え方
1月は、長期休み明けで生活リズムが乱れやすい時期です。
そのため、栄養の細かい話よりも、
食べる時間や習慣を整えることを軸にするのが効果的です。
・決まった時間に食事をとること
・朝ごはんの役割
・行事食に込められた意味
こうした基本的なテーマは、
導入月としても扱いやすく、
年間計画のスタートに向いています。
行事を活かした具体的な切り口
お正月(1日)
・おせち料理に込められた意味を知る
・なぜお正月に特別な料理を食べるのかを考える
七草(7日)
・七草がゆの由来
・冬の体調管理と食事の関係
行事の背景を伝えることで、
単なるイベントではなく、
食文化への理解につながります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・給食時間に行事食の意味を簡単に紹介
・食育だよりや掲示物への活用
保育施設向け
・行事食を通じた「食べる楽しさ」の共有
・言葉よりも体験を重視した導入
給食・調理現場向け
・メニュー説明カードへの反映
・年明けの衛生意識の再確認
食品企業向け
・1月の販促・SNS投稿テーマとして活用
・「お正月明けの食生活リセット」を切り口にした情報発信
1月の食育ポイントまとめ
1月の食育では、
新しいことを詰め込むよりも、
日常に戻すことを意識するのがポイントです。
・食べる時間
・日本の食文化
・行事と食の関係
これらを丁寧に扱うことで、
その後の月の食育にも自然につなげやすくなります。
第四章 2月の食育テーマ|豆と栄養、体を守る食事

2月は寒さが厳しく、体調を崩しやすい時期です。
そのため、栄養の役割や体を守る食事をテーマにした食育が取り入れやすくなります。
節分などの行事をきっかけに、
食材そのものや栄養の働きに目を向ける導入月としても適しています。
2月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 2月 |
| 食育テーマ | 栄養・体を守る食事 |
| 主な行事・記念日 | 節分、立春 |
| 食育キーワード | 豆、たんぱく質、免疫、季節の変わり目 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
2月に取り組みやすい食育の考え方
2月は、
「なぜこの食材を食べるのか」
を伝えやすい時期です。
特に節分では、
豆を食べる理由や意味を通して、
食と健康の関係を自然に説明できます。
・食べ物には役割があること
・体を元気に保つための食事
・季節の変わり目に気をつけたいこと
難しい栄養素の説明よりも、
体調や生活と結びつけて考えることが大切です。
行事を活かした具体的な切り口
節分
・なぜ豆を食べるのか
・豆が体にどんな働きをするか
・行事と健康を結びつけて考える
立春
・季節が変わるタイミングの食事
・体調管理と食生活の関係
行事をきっかけに、
「食べる理由」に目を向けることで、
理解しやすい食育につながります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・節分行事と合わせた食育の導入
・栄養についての簡単な話題提供
保育施設向け
・豆や食材に触れる体験
・「食べると元気になる」という感覚づくり
給食・調理現場向け
・豆類を使ったメニュー紹介
・季節の変わり目の体調管理意識づけ
食品企業向け
・豆製品や栄養訴求の企画テーマ
・「季節の変わり目に体を整える食」を切り口にした情報発信
2月の食育ポイントまとめ
2月の食育では、
食べ物と体のつながりを意識することがポイントです。
・なぜこの食材を食べるのか
・食事が体調にどう関わるのか
こうした視点を持つことで、
次の月以降の食育にも自然につなげやすくなります。
第五章 3月の食育テーマ|春の訪れと行事食を知る

3月は、寒さが和らぎ、春の訪れを感じ始める月です。
年度の終わりでもあり、生活環境や気持ちが切り替わる時期でもあります。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だからこそ、
旬の食材や行事食を通して、季節と食のつながりを伝えることが、3月の食育の大切なポイントになります。
3月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 3月 |
| 食育テーマ | 春の訪れ・季節の変わり目 |
| 主な行事・記念日 | 3日 ひなまつり/20日 春分の日 |
| 食育キーワード | 春野菜、行事食、体調管理、旬 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
3月に取り組みやすい食育の考え方
3月は、**「季節を感じること」**を軸にした食育が取り入れやすい月です。
冬から春へと移り変わるこの時期は、
無理に新しいことを詰め込むよりも、
食を通して自然の変化に気づくことを大切にします。
・旬の食材を知る
・行事と食事を結びつける
・体調管理を意識する
こうした視点は、年齢を問わず取り入れやすい食育の切り口です。
行事を活かした具体的な切り口
ひなまつり(3日)
・ちらし寿司やひなあられに込められた意味
・健やかな成長を願う日本の食文化
春分の日(20日)
・昼と夜の長さが同じになる日
・季節の節目と自然の変化
行事食の背景を知ることで、
「なぜこの料理を食べるのか」を考えるきっかけになります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・行事食を通した日本の食文化紹介
・春野菜を使った給食メニューの紹介
保育施設向け
・ひなまつり行事と食事を組み合わせた活動
・色や形を楽しむ行事食体験
給食・調理現場向け
・春の旬食材を取り入れた献立づくり
・季節の変わり目を意識した栄養設計
食品企業向け
・春向け商品・旬食材の情報発信
・行事食や季節感を活かした企画提案
3月の食育ポイントまとめ
3月の食育では、
季節の変化を食で感じることが大切です。
行事や旬の食材を通して、
春への移り変わりを自然に伝えることで、
次の新生活につながる食育の土台を作ることができます。
第六章 4月の食育テーマ|新生活と食事の基本

4月は、入学・進級・新生活が始まる月です。
生活環境が変わりやすく、食事の基本を整えることが重要になります。
年度の最初に、
「食べることの土台」を共有しておくことで、
その後の食育も進めやすくなります。
4月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 4月 |
| 食育テーマ | 食事の基本・生活リズム |
| 主な行事・記念日 | 入学・進級 |
| 食育キーワード | 朝ごはん、バランス、生活習慣、マナー |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
4月に取り組みやすい食育の考え方
4月は、新しい生活に慣れることが最優先です。
そのため、
細かい栄養指導よりも、
毎日の食事を安定させることを意識します。
・朝ごはんを食べる
・決まった時間に食事をとる
・食事のマナーを確認する
こうした基本は、
どの年代でも共通して大切なポイントです。
行事を活かした具体的な切り口
入学・進級
・新しい生活リズムと食事の関係
・学校や園での食事のルール
行事そのものに食が結びつきにくい月でも、
生活の変化と食事をセットで考えることで、
自然な食育につながります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・新年度オリエンテーションでの食育導入
・給食のルールやマナー確認
保育施設向け
・「みんなで食べる」ことの大切さを伝える
・食事時間を楽しくする工夫
給食・調理現場向け
・新年度のメニュー紹介
・食物アレルギーや配膳ルールの再確認
食品企業向け
・新生活向けの商品・情報発信
・「朝ごはん」「生活リズム」を切り口にした企画
4月の食育ポイントまとめ
4月の食育では、
食事を生活の一部として整えることが重要です。
年度のスタートに基本を押さえておくことで、
その後の食育活動もスムーズに進みます。
第七章 5月の食育テーマ|旬の食材と自然の恵み

5月は、気候が安定し、
屋外活動もしやすくなる時期です。
この時期は、旬の食材や自然の恵みに目を向ける食育が取り入れやすくなります。
食材が育つ過程や季節との関わりを知ることで、
「食べること」をより身近に感じられる月です。
5月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 5月 |
| 食育テーマ | 旬の食材・自然の恵み |
| 主な行事・記念日 | こどもの日(5日) |
| 食育キーワード | 旬、野菜、自然、成長 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
5月に取り組みやすい食育の考え方
5月は、
「今の季節にとれる食材」を通じて、
食と自然のつながりを伝えやすい月です。
・旬の野菜や果物
・春から初夏にかけての食材
・季節ごとの味の違い
こうした話題は、
難しい説明をしなくても、
体験を通して理解しやすくなります。
行事を活かした具体的な切り口
こどもの日(5日)
・行事食の意味を知る
・成長と食事の関係を考える
行事と旬の食材を組み合わせることで、
食育のテーマに広がりを持たせることができます。
現場別の活用アイデア
学校向け
・旬の食材を使った給食紹介
・季節の食材クイズ
保育施設向け
・野菜や果物に触れる体験
・色や形を楽しむ食育
給食・調理現場向け
・旬の食材を使った献立説明
・食材の産地紹介
食品企業向け
・旬をテーマにした商品・情報発信
・「今が食べごろ」を切り口にした企画
5月の食育ポイントまとめ
5月の食育では、
季節と食材の関係を感じることがポイントです。
旬の食材を知ることで、
食への興味や関心を自然に引き出すことができます。
第八章 6月の食育テーマ|衛生と安全、梅雨時期の食事管理

6月は梅雨に入り、
湿度が高くなることで、
食の衛生や安全に注意が必要な時期です。
この時期は、
食中毒予防や手洗いの大切さなど、
日常の中で実践しやすい食育テーマを扱いやすくなります。
6月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 6月 |
| 食育テーマ | 衛生・安全な食事 |
| 主な行事・記念日 | 牛乳の日(6月1日) |
| 食育キーワード | 衛生、手洗い、食中毒予防、保存 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
6月に取り組みやすい食育の考え方
6月は、
「なぜ清潔が大切なのか」
を具体的に伝えやすい月です。
・食べる前に手を洗う
・食材の扱い方に気をつける
・傷みやすい時期であることを知る
難しい専門用語を使わず、
日常の行動と結びつけて伝えることがポイントになります。
行事・記念日を活かした具体的な切り口
牛乳の日(6月1日)
・牛乳の保存方法
・冷蔵管理の大切さ
梅雨時期
・湿気と食材の関係
・食中毒を防ぐための工夫
季節の特徴を踏まえることで、
実感を持って理解しやすくなります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・手洗い指導と食育を組み合わせる
・給食前の衛生チェック
保育施設向け
・手洗いの歌やイラスト活用
・「きれいにする」体験を重視
給食・調理現場向け
・調理前後の衛生確認
・保存・管理方法の共有
食品企業向け
・夏前の衛生啓発コンテンツ
・保存方法や安全性に関する情報発信
6月の食育ポイントまとめ
6月の食育では、
食べる前の準備と安全意識が大切です。
日常の行動を見直すことで、
食の安全を身近に感じられるようになります。
第九章 7月の食育テーマ|夏の食事と水分補給

7月は気温が高くなり、
体調管理や水分補給の重要性が増す時期です。
この月は、夏を元気に過ごすための食事をテーマにした食育が取り入れやすくなります。
暑さによる食欲低下や体調不良を防ぐためにも、
食事の工夫や飲み物のとり方に目を向けることが大切です。
7月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 7月 |
| 食育テーマ | 夏の食事・水分補給 |
| 主な行事・記念日 | 七夕(7日) |
| 食育キーワード | 水分、夏野菜、体調管理、暑さ対策 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
7月に取り組みやすい食育の考え方
7月は、
「暑いときに体はどうなるか」
を分かりやすく伝えやすい月です。
・汗をかく理由
・水分が不足するとどうなるか
・食事からも水分や栄養がとれること
こうした内容を、
難しい言葉を使わずに説明することがポイントです。
行事を活かした具体的な切り口
七夕(7日)
・そうめんなど夏の行事食
・季節の行事と食を結びつける
夏本番前
・夏野菜の役割
・体を冷やしすぎない食事の工夫
行事と季節の特徴を組み合わせることで、
無理なく食育テーマを広げることができます。
現場別の活用アイデア
学校向け
・水分補給のタイミングを伝える
・夏休み前の食生活アドバイス
保育施設向け
・「のどがかわく前に飲む」習慣づくり
・夏野菜に触れる体験
給食・調理現場向け
・暑い時期に食べやすい献立紹介
・塩分や水分を意識したメニュー説明
食品企業向け
・夏向け商品の情報発信
・水分補給や夏バテ対策を切り口にした企画
7月の食育ポイントまとめ
7月の食育では、
夏を元気に過ごすための食事と飲み物が重要なポイントです。
日常の食事と体調の関係を知ることで、
暑い時期でも無理なく健康を意識できます。
第十章 8月の食育テーマ|食と休養、夏休みの生活リズム

8月は夏休み期間にあたり、
生活リズムが乱れやすい時期です。
この月は、食事と休養のバランスを意識した食育が取り入れやすくなります。
外出やイベントが増える一方で、
食事の時間や内容が不規則になりやすいため、
「どう食べるか」「どう休むか」を考える月として位置づけます。
8月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 8月 |
| 食育テーマ | 食と休養・生活リズム |
| 主な行事・記念日 | 夏休み、地域行事 |
| 食育キーワード | 生活リズム、休養、朝ごはん、夏バテ |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
8月に取り組みやすい食育の考え方
8月は、
「自由な時間が増える分、自己管理が必要になる」
時期です。
・朝ごはんを抜かない
・夜遅くまで食べすぎない
・しっかり休む
こうした基本的な生活習慣を、
食事と結びつけて考えることがポイントになります。
夏休みを活かした具体的な切り口
夏休み期間
・一日の食事回数や時間を意識する
・家での食事と外食のバランス
地域行事・イベント
・屋台やお祭りの食べ物との付き合い方
・楽しみながら食を選ぶ視点
休み期間ならではの体験を、
食育につなげることで、
無理なく意識づけができます。
現場別の活用アイデア
学校向け
・夏休み前後の生活リズム確認
・家庭での食生活を考える宿題
保育施設向け
・夏の体調管理と食事の話
・「よく食べて、よく休む」を伝える
給食・調理現場向け
・休み明けを見据えたメニュー調整
・夏バテ対策の食材紹介
食品企業向け
・夏休み向けの食生活提案
・「夏を元気に過ごす食」をテーマにした情報発信
8月の食育ポイントまとめ
8月の食育では、
食事と休養をセットで考えることが重要です。
生活リズムを意識することで、
夏休み明けの体調管理にもつながります。
第十一章 9月の食育テーマ|収穫と感謝、食のつながりを知る

9月は、夏から秋へ季節が移り変わり、
農作物の収穫が本格化する時期です。
この月は、食べ物がどこから来るのかを考える食育が取り入れやすくなります。
日々何気なく食べている食事も、
多くの人や自然の力によって支えられています。
その背景を知ることで、食への理解と感謝が深まります。
9月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 9月 |
| 食育テーマ | 収穫・感謝・食の循環 |
| 主な行事・記念日 | 防災の日(1日)、お月見 |
| 食育キーワード | 収穫、感謝、農業、食の循環 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
9月に取り組みやすい食育の考え方
9月は、
「食べ物ができるまでの流れ」を伝えやすい月です。
・野菜や米が育つまで
・誰が関わっているのか
・自然の影響を受けること
こうした話題を通して、
食事の背景に目を向けるきっかけをつくります。
行事を活かした具体的な切り口
防災の日(9月1日)
・非常食と普段の食事の違い
・備えることの大切さ
お月見
・行事食の意味
・季節の行事と農作物の関係
行事と食を結びつけることで、
理解しやすく、記憶にも残りやすくなります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・米作りや野菜栽培の学習
・食材が届くまでの流れを学ぶ
保育施設向け
・「ありがとう」を伝える食育
・収穫の絵本や体験活動
給食・調理現場向け
・地場産食材の紹介
・生産者への感謝を伝える掲示
食品企業向け
・原材料や産地紹介コンテンツ
・「つくる人」に焦点を当てた発信
9月の食育ポイントまとめ
9月の食育では、
食べ物の背景を知り、感謝する視点が大切です。
食のつながりを意識することで、
日々の食事への向き合い方が変わります。
第十二章 10月の食育テーマ|食と健康、バランスの大切さ

10月は、食欲の秋と呼ばれるほど、
食への関心が高まりやすい時期です。
この月は、食事と健康の関係を整理する食育が取り入れやすくなります。
「好きなものを食べる」だけでなく、
「体にとってどんな食事がよいのか」を考えることで、
日々の食生活を見直すきっかけになります。
10月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 10月 |
| 食育テーマ | 食と健康・栄養バランス |
| 主な行事・記念日 | 食育月間(自治体施策など) |
| 食育キーワード | 栄養、バランス、主食・主菜・副菜 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
10月に取り組みやすい食育の考え方
10月は、
「食べたものが体をつくる」という考え方を
伝えやすい月です。
・主食・主菜・副菜の役割
・栄養の偏りが体に与える影響
・毎日の積み重ねが大切であること
専門的な栄養用語を使わず、
食事の組み合わせという視点で説明すると、
理解しやすくなります。
行事・取り組みを活かした具体的な切り口
食育に関する取り組みが増える時期
・自治体や学校での食育啓発
・給食だよりや掲示物の活用
秋の食材
・きのこ類、根菜類
・体を整える食材として紹介
季節の話題と健康を結びつけることで、
食育の説得力が高まります。
現場別の活用アイデア
学校向け
・栄養バランスを考える授業
・給食を使った食事の組み合わせ学習
保育施設向け
・色や形で食材を覚える
・「いろいろ食べる」大切さを伝える
給食・調理現場向け
・献立表を使った栄養説明
・バランスのとれた食事紹介
食品企業向け
・健康を意識した商品情報
・「毎日の食事」をテーマにした発信
10月の食育ポイントまとめ
10月の食育では、
食事のバランスと健康の関係を知ることが重要です。
日々の食生活を振り返ることで、
無理なく健康意識を高めることができます。
第十三章 11月の食育テーマ|食文化と伝統、地域の味を知る

11月は、秋の深まりとともに、
地域ごとの食文化や伝統に目を向けやすい時期です。
この月は、食を通じて文化や歴史を知る食育が取り入れやすくなります。
普段の食事の中にも、
その土地ならではの工夫や背景があります。
それを知ることで、食への理解が一段深まります。
11月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 11月 |
| 食育テーマ | 食文化・伝統・地域性 |
| 主な行事・記念日 | 和食の日(11月24日) |
| 食育キーワード | 和食、郷土料理、伝統、地域 |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
11月に取り組みやすい食育の考え方
11月は、
「なぜこの料理が食べられてきたのか」
という視点を持ちやすい月です。
・地域の食材を使う理由
・昔から続く食の工夫
・季節と食文化の関係
こうした話題を通して、
食事を文化としてとらえる視点を育てます。
行事・記念日を活かした具体的な切り口
和食の日(11月24日)
・和食の特徴を知る
・だしや季節感の考え方
地域の食文化
・郷土料理の紹介
・家庭ごとの食の違い
行事と地域性を組み合わせることで、
食育の幅を広げることができます。
現場別の活用アイデア
学校向け
・郷土料理をテーマにした学習
・地域の食材を使った給食
保育施設向け
・行事食に触れる体験
・「昔のごはん」を知る取り組み
給食・調理現場向け
・和食メニューの背景紹介
・地域食材の掲示や説明
食品企業向け
・日本の食文化を伝える情報発信
・地域食材や伝統製法の紹介
11月の食育ポイントまとめ
11月の食育では、
食を文化としてとらえる視点が重要です。
食文化を知ることで、
日々の食事への関心と理解が深まります。
第十四章 12月の食育テーマ|一年の振り返りと食への感謝
12月は、一年を振り返る節目の月です。
行事が多く、特別な食事の機会も増えるため、
「食べること」をあらためて見直す食育が取り入れやすくなります。
この月は、新しいことを詰め込むよりも、
これまでの食育を振り返り、
食への感謝を深める位置づけが適しています。
12月の食育カレンダー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月 | 12月 |
| 食育テーマ | 振り返り・感謝・年末行事 |
| 主な行事・記念日 | クリスマス、年末行事 |
| 食育キーワード | 感謝、行事食、振り返り |
| 主な対象 | 学校・保育施設・給食現場・食品企業 |
12月に取り組みやすい食育の考え方
12月は、
「今年どんな食事をしてきたか」
を振り返ることが大切です。
・給食で食べたもの
・季節ごとの食材
・行事と食の関わり
こうした内容を整理することで、
一年を通した食の流れが見えてきます。
行事を活かした具体的な切り口
年末行事
・行事食の意味を知る
・家族や周囲の人と食べる時間の大切さ
一年の振り返り
・好きだった給食やメニュー
・印象に残った食育活動
行事と振り返りを組み合わせることで、
食への感謝を自然に伝えることができます。
現場別の活用アイデア
学校向け
・一年の食育まとめ
・給食を通した振り返り学習
保育施設向け
・行事食を楽しむ体験
・「ありがとう」を伝える食育
給食・調理現場向け
・年間献立の振り返り
・食材や関係者への感謝を共有
食品企業向け
・一年の食トレンド振り返り
・次年度に向けた食提案コンテンツ
12月の食育ポイントまとめ
12月の食育では、
一年の積み重ねを振り返り、感謝につなげることが重要です。
この振り返りが、
次の年度の食育計画を考える土台になります。
まとめ|食育カレンダーは「年間の地図」として使う
食育は、
一つひとつの取り組みよりも、
一年を通してどうつなげるかが大切です。
月ごとのテーマや行事を整理しておくことで、
「今月は何を伝えるか」
「次は何につなげるか」
が自然と見えてきます。
今回紹介した食育カレンダーは、
そのまま使うための正解ではなく、
現場ごとに調整するための土台です。
学校・保育・給食・食品企業など、
それぞれの立場に合わせて、
必要な月・テーマだけを取り入れてください。
年末のうちに年間の見通しを持っておくことで、
来年度の食育が、
よりスムーズに、無理なく進められるはずです。
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