2025.4.28
ストーリーズから成果を出す方法とは?リンク機能とココアンドのABテスト活用術を公開

SNSの運用に取り組んでいる企業は多くありますが、「フォロワーは増えてきたのに、なかなか成果につながらない」「投稿のクリック率や導線設計に課題がある」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんな課題に直面したとき、ぜひ注目したいのがInstagramストーリーズにおける「リンク機能」の活用です。
近年、Instagramではストーリーズがフィード投稿以上に反応を得やすいタッチポイントとなっており、ユーザーとの“密な接点”として注目されています。
特に、リンク機能を活用することで、ストーリーズからECサイトやキャンペーンページなど、外部サイトへスムーズに誘導できるようになり、ビジネス活用の幅が広がっているのです。
本記事では、ストーリーズのリンク機能についての基礎から、成果を高めるための実践的な活用方法までを解説していきます。
ストーリーズのクリック率を上げたい、リンク導線でCVを狙いたいという企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. ビジネスに効く“今”のInstagram運用とは?

SNSを活用した集客や販売促進は、いまや多くの企業にとって欠かせないマーケティング施策のひとつです。
なかでもInstagramは、視覚的な訴求力の高さとユーザーエンゲージメントの深さから、BtoC企業を中心にビジネス利用が年々加速しています。
特に近年、注目されているのが「Instagramストーリーズ」の活用です。
24時間限定で表示されるストーリーズは、“今”を切り取るリアルタイム性とカジュアルさが強み。
タイムライン上の投稿よりも気軽に発信・閲覧できる特性から、ユーザーとの距離をぐっと縮めるコミュニケーションツールとして活躍しています。
そして、そんなストーリーズ運用をビジネスに活かす上で見逃せないのが「リンク機能」の存在です。
かつては一部のアカウントに限られていた“ストーリーズへのリンク設置”は、2021年に誰でも使えるようになったことで、企業アカウントにとって大きな転換点となりました。
これまで「プロフィールのリンクをチェックしてください」と回りくどく誘導していた導線が、ストーリーズの中にシームレスに設けられるようになり、コンバージョン施策の自由度は飛躍的に向上したのです。
しかし、リンク機能が使えるようになったからといって、「貼ればクリックされる」というわけではありません。
実際には、リンクのクリック率が低く、想定したような成果につながっていないと感じている企業も少なくないでしょう。
そこで本記事では、Instagramストーリーズのリンク機能について詳しく解説するとともに、実際に成果を出している我が社が取り入れている施策や、ABテストを通じてリンククリック率を高めている工夫についてもご紹介します。
「ストーリーズにリンクを貼る」だけで終わらせず、その先のアクションにつなげるために必要な視点やノウハウを、余すことなくお届けします。
ストーリーズを“ただの発信”から、“売上につながるツール”へと進化させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
2. Instagramストーリーズの基本とリンク機能の概要

ストーリーズとは?リアルタイムで“今”を届ける短命コンテンツ
Instagramストーリーズは、写真や動画を投稿してから24時間で自動的に消えるコンテンツ形式です。
通常のフィード投稿とは異なり、ユーザーのホーム画面上部に表示されるため、目に留まりやすく、気軽に見てもらえる特徴があります。
この“気軽さ”と“リアルタイム性”が、ユーザーとの距離を縮める大きな武器になります。
フィード投稿が「残すためのコンテンツ」だとすれば、ストーリーズは「流すためのコンテンツ」。
商品紹介やお知らせを“ライブ感”を持って届けたいときに最適な手段です。
さらに、ストーリーズは「既読率が高い」という特性も見逃せません。
ある調査では、フォロワーの約30~40%がストーリーズを日常的に視聴しているというデータもあり、フォロワーへのリーチ率の高さも魅力の一つとなっています。
ストーリーズのビジネス活用が注目される理由
ここ数年、Instagramのアルゴリズム変更などにより、フィード投稿のリーチが不安定になる中で、企業アカウントにとって「ストーリーズでの発信」は重要性を増しています。
特に以下のようなケースでは、ストーリーズが有効です。
・新商品の発売をリアルタイムで告知したい
・限定セールやキャンペーンの告知を行いたい
・フォロワーとのインタラクティブなコミュニケーションを図りたい
・フィードでは伝えきれない“裏側”や“臨場感”を伝えたい
こうした活用において、視聴→興味喚起→行動誘導という流れをつくるために必要不可欠なのが、次に紹介する「リンク機能」です。
誰でも使えるようになった「リンクスタンプ」機能とは?
以前まで、Instagramストーリーズに外部リンクを設置できるのは、フォロワー1万人以上のアカウントや、認証済みアカウントなどに限られていました。
しかし2021年後半から、すべてのアカウントが「リンクスタンプ」を使って、ストーリーズから外部サイトへ誘導できるようになりました。
使い方はシンプル:
1.ストーリー投稿画面で画像や動画を選ぶ
2.画面上部のスタンプアイコン(にこちゃんマーク)をタップ
3.「リンク」を選択し、遷移させたいURLを入力
4.表示されるリンクスタンプの文言や位置をカスタマイズして投稿
このリンクスタンプを使えば、ユーザーは1タップで外部ページにアクセスできるため、キャンペーンページやEC商品ページ、問い合わせフォームなどへの導線として非常に強力です。
ただし、貼るだけでは成果につながらない
便利なリンク機能ですが、「スタンプを貼るだけではクリックされない」のが現実です。
特に、以下のようなケースではクリック率が下がる傾向にあります。
・スタンプの存在感が薄く、見逃されてしまう
・内容とリンク先がマッチしておらず、ユーザーが離脱する
・そもそもリンクの“必要性”が伝わっていない
そのため、「どんな文脈で、どのタイミングで、どんな言葉と一緒にリンクを設置するか」が、成果を大きく左右するポイントになります。
次章では、実際にどのようなストーリーズ機能がリンク誘導と相性がよいのか、そして企業が取り入れている代表的な施策について見ていきましょう。
3. ストーリーズに活用できる代表的な機能と施策例

Instagramストーリーズには、ただ画像や動画を投稿するだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを深めるための多彩な機能が揃っています。
これらを上手に活用することで、リンク機能の効果も飛躍的に高まります。
ここでは、特にビジネス活用と相性がよい代表的な機能と、それを使った具体的な施策例をご紹介します。
① アンケートスタンプ:反応を引き出す“二択の魔法”
アンケートスタンプは、ユーザーに2つの選択肢を提示し、どちらかをタップしてもらう形式の機能です。
回答はワンタップでできるため、フォロワーの心理的ハードルも低く、高いエンゲージメント率が期待できます。
施策例:
・「あなたは◯◯派?それとも△△派?」といった“あるある”ネタで親近感を生む
・新商品のパッケージ案など、ユーザー参加型の意思決定を演出
・アンケートの結果を受けて、次のストーリーでリンク導線(「詳しくはこちら」など)を設置し、サイトへ誘導
アンケート結果を共有することで、ユーザーの「自分の意見が反映された感覚」も刺激でき、ブランドへの好感度アップにもつながります。
② クイズスタンプ:楽しませながら学ばせる“インフォテインメント”
クイズスタンプは、ユーザーに複数の選択肢から正解を選んでもらう形式の機能。
正解・不正解が即座に表示されるため、ゲーム感覚で楽しんでもらえるのが特徴です。
施策例:
・商品に関する豆知識や素材に関する“ちょっとしたウンチク”をクイズ化
・ブランドの歴史や創業ストーリーなどをクイズにすることで、ユーザーの理解を深める
・回答後、「正解した人はこちらをチェック」などの形でリンク誘導につなげる
ただの宣伝ではなく、「学びながら楽しめるコンテンツ」として成立するため、フォロワーに嫌がられにくいのが魅力です。
③ カウントダウンスタンプ:期待を高める“発売前の熱量演出”
カウントダウンスタンプは、指定した日時までのカウントを表示する機能です。
イベントやキャンペーン、新商品の発売など、“特別感”のある告知と非常に相性が良い機能です。
施策例:
・限定セールの開催までのカウントダウン
・新商品の発表や入荷通知の予告
・フォロワー限定のプレゼントキャンペーンの開始前告知
カウントダウン終了後に自動で通知を受け取れるよう設定できるため、ユーザーの参加意欲を事前に高めることができます。
そして、開始当日にストーリーズでリンク付き投稿を流せば、“熱が高い状態での流入”が期待できます。
④ 質問・投票スタンプ:インサイト収集×エンゲージメント
質問スタンプは、ユーザーから自由回答を集める機能で、ブランドに対する意見やリクエスト、アイデアを募る際に便利です。
また投票スタンプ(スライダータイプ)では、感情や好みを“感覚的”に表現してもらえるため、マーケティング用途としても有効です。
施策例:
・「次に欲しいアイテムは?」などの質問で商品開発のヒントを得る
・反応が良かった回答を元に商品リンクへ誘導(「ご要望多数のアイテムはこちら!」など)
・投票結果で盛り上げつつ、LPへリンクを貼る
ユーザーの声を拾う=関係性を深めることで、結果的にリンククリック率や購買率アップにつながる仕掛けがつくれます。
機能×リンクの“かけ算”が成果を生む
これらの機能は、どれも単体でも有効ですが、リンク機能と掛け合わせることで初めてビジネス成果に直結します。
アンケートやクイズで興味を引き、カウントダウンで期待を高め、質問で関心を深掘りし、最後にリンクで導線を設計——。
この流れを意識することで、ユーザーの行動を“自然な流れ”でサイト誘導につなげることができるのです。
次章では、実際にクリック率を上げるために我が社がどのようにABテストを行い、最適解を導き出しているのかについて深掘りしていきます。
4. リンククリック率を上げるための工夫とABテスト

ココアンドが実践する、成果につなげるストーリーズ戦略
Instagramストーリーズにリンクを貼れるようになった今、「いかにクリックしてもらうか」は多くの企業にとって重要な課題です。
しかし、単にリンクスタンプを配置するだけでは、ユーザーはなかなかアクションしてくれません。
そこで注目したいのが、「ABテスト」という手法です。
ABテストとは?SNS運用でも効果を発揮する分析手法
ABテストとは、2パターン以上の投稿内容やデザイン、表現方法などを比較し、どちらのパフォーマンスが優れているかを検証するマーケティング手法です。
これまでABテストはWeb広告やLP(ランディングページ)で主に活用されてきましたが、SNS運用においても非常に有効であることがわかってきました。
特にInstagramストーリーズでは以下のような要素がABテストの対象になります
・リンクスタンプの設置位置(上・中央・下など)
・テキストの文言(例:「詳しくはこちら」vs「今すぐチェック」)
・ストーリーの構成(1枚目で興味喚起するか、2枚目で誘導するか)
・クリエイティブ(写真 or イラスト、動画 or 静止画)
・CTA(Call To Action の強調具合や装飾の有無)
こうした小さな差が、クリック率やユーザーの滞在時間に大きく影響を及ぼすことがあるのです。
ココアンドでは、ABテストを繰り返しリンク成果を最適化
SNS運用代行を行うココアンドでは、ストーリーズにおけるリンククリック率を高めるために、日常的にABテストを実施しています。
たとえば、ある商品のキャンペーン投稿では、
「リンクスタンプを目立つカラーで中央配置したパターン」と、
「スタンプは控えめにして、その代わりにキャッチコピーで誘導したパターン」
という2種類を用意し、どちらのストーリーがより多くのリンククリックを獲得したかを分析しました。
結果として、特定のターゲット層には“情報を簡潔にまとめたシンプルなデザイン”の方が反応が良いことが分かり、次回以降の投稿に反映。
このような仮説と検証の繰り返しによって、クリック率は平均で20〜30%改善されるケースも出てきています。
また、ココアンドでは社内でのノウハウ共有も活発に行われており、業種や商材に合わせたABテストの“型”を蓄積することで、クライアントへの成果還元にもつなげています。
小さな改善の積み重ねが、大きな成果を生む
ABテストは一度きりの施策ではありません。継続的に実施し、改善を繰り返すことが最も重要です。
Instagramのアルゴリズムやユーザーの嗜好は日々変化しています。
その変化に柔軟に対応しながら、今この瞬間に最適なストーリー構成・リンク導線を模索することが、成果に直結します。
ココアンドでは、企業ごとに異なるターゲット層やブランド特性を踏まえたABテストを提案し、「ストーリーズ×リンク」から生まれるコンバージョン最大化をサポートしています。
次章では、こうしたストーリーズの活用において、成果を出す企業が共通して取り入れている“考え方”や“工夫”について掘り下げていきます。
5. 成功する企業はここが違う!ストーリーズ活用の鍵

Instagramストーリーズのリンク機能やスタンプ機能を活用しても、全ての企業が同じように成果を出せるわけではありません。
実際に成果を出している企業は、「使い方」ではなく「考え方」に違いがあります。
ここでは、そんな企業が共通して持つ“活用視点”を紹介します。
① フォロワー理解から逆算して設計する
成功している企業は、「とりあえずリンクを貼る」「アンケートを付ける」といった単発的な施策ではなく、フォロワーの興味・関心や行動傾向を深く理解したうえで、ストーリーズを設計しています。
たとえば、
・平日は情報系、土日はエンタメ系のストーリーに反応がいい
・20代女性はカラー展開のアンケート、30代男性は機能性の訴求に反応
・昼休みと21時以降に視聴数が集中する傾向がある
こうしたインサイトを活用することで、「誰に」「いつ」「何を届けるか」を最適化し、自然な流れでリンククリックへと誘導できるのです。
② ストーリーズを“日常の延長”として活用する
Instagramのストーリーズは、ユーザーにとっては「友達の投稿の一部」のような感覚で受け取られています。
そのため、あまりにも広告的・企業的すぎる投稿は敬遠されがちです。
成果を出している企業は、あえて「人の顔が映った投稿」「スタッフの手書きメモ風のデザイン」「オフショット動画」などを用い、“日常感”を演出しています。
・社内の日常にふれる
・製品開発の裏側をチラ見せ
・スタッフによるおすすめ紹介
このように、あえて“ゆるい”見せ方を意識することで、ユーザーの警戒心を和らげ、「ついタップしてしまう」導線を生み出しています。
③ “短期の反応”と“長期のファン化”を両立する設計
ストーリーズは24時間で消えるコンテンツですが、成功している企業は「その場限りの反応」にとどまらず、中長期的な視点でフォロワーとの関係構築を図っています。
たとえば、
・定期的なシリーズ投稿(例:「週刊スタッフのおすすめ」)
・Q&Aストーリーで顧客の声を拾い、フィードに反映
・質問スタンプで収集した声をもとに商品改善やキャンペーンに活用
こうした取り組みは、「ユーザーの声を拾ってくれる企業」という印象を強め、ファン化を促進します。
その結果、リンククリック率だけでなく、フォロワーのロイヤルティ向上や継続的なエンゲージメントにもつながっていきます。
④ 社内で“仕組み化”して継続運用する
SNS運用は“やって終わり”ではありません。
成果を出している企業の多くは、社内でPDCAを回す仕組みが構築されている点も共通しています。
・ストーリーズの反応結果を毎週定点観測
・ABテストの結果を共有し、投稿フォーマットをアップデート
・トレンド機能やユーザー反応をもとに、ストーリーズの新しい型を定期的に開発
このように、施策をルーティンとして社内で回せる体制があることで、属人的にならず、運用の質がブレにくくなるのです。
成果を出すために必要なのは、“特別なテクニック”よりも“丁寧な運用”と“ユーザー目線”。
企業のカラーやターゲット層に合ったストーリーズ活用法を見出し、それを定着させていくことで、リンク機能の効果は着実に高まっていきます。
いよいよ次章では、この記事のまとめとして、ストーリーズのリンク機能をどう活用すべきか、改めて振り返っていきます。
6. まとめ:Instagramストーリーズのリンク機能は、“今すぐ取り入れるべき施策”

Instagramは、ただ発信するだけの場ではありません。特にストーリーズは、24時間で消える気軽さと、ユーザーとの距離の近さを活かし、「見る→参加する→行動する」という一連の流れを自然に生み出せる強力なツールです。
その中でも、リンクスタンプ機能の解禁は、企業にとって大きなチャンスと言えます。
従来の「プロフィールから飛んでもらう」スタイルでは実現できなかったスムーズな導線が整った今こそ、ストーリーズを“売上に直結する施策”として本格的に活用するタイミングです。
ただし、成果を出すためには、リンクを貼るだけでなく、「どう見せて、どう誘導するか」を徹底的に考え抜くことが求められます。
ストーリーズ運用の鍵は、仮説→実践→検証の繰り返し
本記事で紹介した通り、ココアンドでは、実際にストーリーズにおけるリンククリック率を上げるためのABテストを継続的に行い、その結果を運用改善に活かしています。
ストーリーズの構成やスタンプの配置、コピーやデザインなど、細かな要素を地道に検証することで、着実に成果へと結びつけています。
さらに、ユーザー理解を軸とした設計や、日常に溶け込む発信、短期と長期の成果を両立させる視点など、ストーリーズ施策を成功に導く要素は多岐にわたります。
SNS活用で“成果につなげたい”なら、私たちにご相談ください
「ストーリーズを活用したいけれど、やり方がわからない」
「リンク機能を使ってみたけど、効果が実感できない」
そんなお悩みをお持ちの企業さまは、ぜひSNS運用のプロフェッショナルであるココアンドにご相談ください。
貴社の課題や目的に合わせた最適な運用設計はもちろん、ABテストの設計や分析、運用レポートまで“伴走型”で支援いたします。
Instagramを本当の意味で“ビジネスの武器”に変えていきましょう。
いかがでしょうか?
ストーリーズのリンク機能を起点に、より多くの成果を手にするための第一歩として、ぜひこの内容を参考にしていただければと思います。
Instagramを使った次の一手、私たちと一緒に考えてみませんか?