2025.6.12
Instagramリール広告はなぜ伸びている?成果を出すポイントをプロが解説

近年、Instagram上で特に注目を集めている広告フォーマットが「リール広告」です。
短尺動画が当たり前になりつつある今、ユーザーの目を惹きつけ、印象に残る広告として多くの企業が導入を進めています。
特に若年層へのリーチやブランド認知の拡大を狙う企業にとっては、もはや欠かせない手段となりつつあります。
しかし、ただ動画を流せば成果につながるわけではなく、「どんな動画を、誰に、どう届けるか」が成果を左右します。
本記事では、企業におけるInstagramリール広告の最新事情と、実際に成果を出すための運用ポイントを徹底解説します。
「広告運用代行をお願いしたい」と思ってもらえるような戦略設計のヒントも盛り込んでいるので、導入を検討しているご担当者さまはぜひ参考にしてください。
目次
1. なぜ今、リール広告が注目されているのか?

Instagramの中でも特にリール(Reels)は、急速にユーザーの利用時間を伸ばしているコンテンツフォーマットです。
TikTokに代表される縦型・短尺動画のトレンドが一般化したことで、Instagramユーザーの多くが日常的にリールを視聴するようになりました。
こうした背景を受けて、リール広告には以下のような魅力があります:
・自然な流れで広告が表示されるため、広告感が薄く、スルーされにくい
・フォロワー外にもリーチできる仕組みのため、新規ユーザー獲得に強い
・全画面・音声付きで視聴されるため、ブランド体験を深く届けられる
・Instagramアルゴリズムによるおすすめ表示が広告にも有効に作用
さらに、Instagram自体がリールの利用を促進していることも追い風となっており、企業としては「今この波に乗ること」が重要なタイミングといえるでしょう。
2. リール広告の配信フォーマットと特徴

リール広告は、通常のリール投稿と同じくフルスクリーンの縦型動画(9:16)で表示されます。
ユーザーがリールをスワイプして視聴する流れの中に自然に挿入されるため、「広告感のない広告」として高い視聴完了率とエンゲージメントを実現しています。
主な特徴は以下の通りです:
● フルスクリーンで没入感のある体験
ユーザーの画面を占有するため、他の投稿に邪魔されることなくブランドの世界観を伝えられます。
● 音声ONで視聴されるケースが多い
ストーリーズやフィードよりも音声付きでの視聴率が高いため、BGMやナレーション、効果音の工夫が成果に直結します。
● CTA(行動を促すボタン)の設置が可能
「詳しくはこちら」「ショップを見る」「予約する」などのボタンをタップでアクションにつなげることができます。
● フォロワー外への強い拡散力
フィードやストーリーズ広告と異なり、リール広告はフォローしていないユーザーにも配信されやすいのが特長。認知拡大や新規顧客獲得に強みがあります。
このように、リール広告は単なるフォーマットではなく、「動画×全画面×拡散力」という3つの強みを兼ね備えた媒体です。
うまく活用すれば、短期間で成果を出すことも可能です。
3. 成果を出している企業の事例紹介

リール広告は、うまく活用すれば短期間で大きな成果を出すことが可能です。
ここでは、実際に成果をあげている企業の活用例をいくつか紹介します。
アサヒビール(飲料品)

アサヒのリール投稿は毎回数万回再生されるなど、非常に人気の高いコンテンツとなっています。
お酒に合うおつまみレシピや、自宅で楽しめるアレンジドリンクの紹介など、ユーザーの生活に寄り添った情報を発信しているのが特徴です。
リール広告は通常投稿と同様に「いいね」や「コメント」が可能なため、共感やリアクションを得やすく、実際に多くのエンゲージメントを獲得しています。
こうした取り組みにより、商品を前面に押し出すことなく、自然な形でブランドの魅力を伝えることに成功している好例と言えるでしょう。
引用:Instagram
ニトリ(家具・インテリア)

ニトリのリール動画は、1本あたり数十万〜数百万回の再生を記録するなど、非常に高い注目を集めている成功事例です。
それぞれのリールでは、日々の暮らしに役立つアイデアや情報が紹介されており、製品の具体的な使い方や活用シーンが視聴者にわかりやすく伝わるよう工夫されています。
そのため、コメント欄には「便利そう!」「欲しくなった」といったリアクションが多く見られ、動画をきっかけに購入を検討するユーザーも少なくありません。
リールを通じて、商品の魅力を自然に届けるマーケティングが成功している好例です。
引用:Instagram
資生堂(美容・化粧品)

資生堂のInstagramリールは、毎回数万〜数十万回以上の再生を記録しており、安定したリーチを獲得している注目の事例です。
中でも、化粧品の使い方やメイク方法を分かりやすく伝えるチュートリアル系の動画は、多くのユーザーから共感を集めています。
「化粧崩れ」や「毛穴の悩み」など、日常的な課題に対する具体的な解決策を提示する内容は、まさに“見たくなる広告”といえるでしょう。
こうしたリールの活用により、ブランドの専門性や信頼感を伝えながら、効果的にユーザーとの接点を築いている好例です。
引用:Instagram
4. 成果を出すための運用ポイント

リール広告は手軽に始められる一方で、「ただ流すだけ」では成果に結びつきません。
広告費を無駄にしないためには、次の4つの運用ポイントを押さえることが大切です。
① 冒頭3秒で視聴者を惹きつける
スクロールの多いリールでは、最初の3秒が勝負。
・インパクトのあるカットやテロップ
・驚き・共感・問題提起の要素
などを用いて、一目で「続きを見たい」と思わせる演出が必須です。
② 音声とテロップの両立で伝える力を高める
音声ONでの視聴が前提とはいえ、無音環境で見るユーザーも一定数存在します。
そのため、ナレーションやBGMに加えて、内容を補足するテロップを重ねることで、どちらのユーザーにも伝わりやすくなります。
③ 明確なCTA(行動喚起)を設置する
広告の目的が「予約」なのか「商品購入」なのか「資料請求」なのかに応じて、
視聴後にどうしてほしいのかを明確に伝えるCTAを設けましょう。
例:「詳細を見る」「今すぐ予約」「クーポンを受け取る」など
④ PDCAを回し、継続的に改善する
成果の出ている企業は、1本で終わらせず複数パターンを用意してテストを行っています。
・冒頭の切り出しを変える
・CTAの表現を変える
・動画の長さを変える
など、A/Bテストを繰り返しながら効果の高いクリエイティブを見極めていく姿勢が不可欠です。
5. リール広告と相性の良い業種・目的

リール広告は万能ではありませんが、「視覚的に伝えたいことがある」「感情に訴えかけたい」業種や目的には特に高い効果を発揮します。
● 視覚的インパクトが大きい業種
・美容・ファッション:スタイリングや施術のビフォーアフターを魅せる
・飲食:料理の工程やシズル感を映像で届ける
・観光・ホテル:施設の雰囲気や景色を臨場感たっぷりに伝える
・フィットネス・健康:トレーニング風景や利用者の変化をわかりやすく演出
● 目的別で見た活用アイデア
・ブランド認知の拡大:世界観・ストーリーを伝える短尺映像で記憶に残す
・新規ユーザー獲得:フォロワー外への配信でターゲット層の広がりを狙う
・EC販売促進:商品の使用シーンをリアルに見せて購買を後押し
・採用活動:社員インタビューや職場の雰囲気を動画で伝える
いずれも共通するのは、「静止画や文章だけでは伝わらない魅力」を動画で表現できること。
リール広告は、単なるプロモーション以上に「企業の想いや魅力を届ける手段」として力を発揮します。
6. 導入ハードルと広告運用代行という選択肢

リール広告は魅力的な媒体である一方で、「どう作るべきか分からない」「運用に手が回らない」という声も少なくありません。
実際に、以下のような課題を抱える企業は少なくないのが現状です。
● よくある課題
・自社で動画を制作・編集するリソースがない
・どんな構成・尺が効果的か判断できない
・広告出稿後の改善方法がわからない
・日々の業務と並行して運用するのが難しい
こうした課題をクリアする手段として、「Instagram広告運用のプロに任せる」という選択肢があります。
● 広告運用代行を活用するメリット
・戦略設計からクリエイティブ制作まで一括対応
・ABテストや効果分析による継続的な改善
・最新のInstagramアルゴリズムやトレンドを踏まえた提案
・社内リソースを割かずに成果を最大化できる
SNS広告の特性を熟知した専門チームが担当することで、“やって終わり”ではなく“成果にこだわる運用”が可能になります。
「気になってはいたけれど、踏み出せていなかった」というご担当者さまも、まずは一度ご相談いただければと思います。
まとめ|リール広告は“今”だからこそ始めたい広告施策
Instagramリール広告は、視聴体験に優れたフォーマットでありながら、まだ活用している企業は一部に限られています。
だからこそ、今取り組むことで他社より一歩先を行くマーケティングが実現できます。
成果を出すためには、「ただ動画を流すだけ」ではなく、ターゲット設計・構成・検証までを含めた戦略的な運用がカギになります。
そしてその運用こそが、多くの企業にとってハードルとなっているのも事実です。
もし、
・自社での運用に限界を感じている
・リール広告の効果的な始め方がわからない
・成果を出せるプロに任せてみたい
そう感じているなら、一度プロによる運用代行という選択肢を検討してみませんか?
わたしたちは、企業ごとの目的や課題に合わせて、成果につながるInstagram広告のご提案と運用支援を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。