2025.12.25

採用X運用の始め方|フォロワー0から応募につなげる企業アカウント設計

採用目的でX(旧Twitter)を始めようとすると、多くの企業が最初につまずきます。
「フォロワーがいない状態で、何を投稿すればいいのか分からない」
「まずはフォロワーを増やさないと意味がないのでは?」
と感じるからです。

しかし、採用Xで成果が出ている企業の多くは、
フォロワーが少ない時期から応募につながる設計をしています。

採用Xは、長く運用すれば成果が出るSNSではありません。
最初の30日間で、方向性の9割が決まるSNSです。

この記事では、
フォロワー0からでも採用につなげるために、
企業が最初の30日で何を設計すべきかを、実務目線で解説します。

目次

第一章 採用Xは「始め方」で成果がほぼ決まる

採用Xがうまくいかない企業の多くは、
運用そのものが悪いのではありません。
スタート時点の設計が間違っているだけです。

Xは、途中から軌道修正するのが難しいSNSです。
そのため、最初の30日間の設計が非常に重要になります。


採用Xは「育てる前に方向を決める」SNS

Instagramでは、
運用しながら方向性を調整することが可能です。

一方、Xは違います。
投稿内容・トーン・立ち位置が早い段階で固定され、
フォロワーからの認識もすぐに固まります。

最初に
「何のためのアカウントなのか」
「誰に向けた発信なのか」
が曖昧なまま始めると、後から修正するのが難しくなります。


フォロワー0でも応募は生まれる

採用Xでよくある誤解が、
「フォロワーが増えてからが本番」
という考え方です。

実際には、
フォロワーが少ない時期のほうが、応募につながりやすい
ケースもあります。

理由はシンプルで、
投稿が「宣伝」ではなく
個人の声・現場の声として読まれやすいからです。


採用Xの役割は「認知」より「理解」

採用Xの目的は、
会社を広く知ってもらうことではありません。

目的は、
「この会社で働くイメージ」を具体的に持ってもらうこと
です。

・どんな人が働いているのか
・どんな考え方の会社なのか
・どんな空気感なのか

これが伝われば、
フォロワー数が少なくても、応募は生まれます。


最初の30日は「数字を伸ばす期間」ではない

採用Xを始めた直後に、
インプレッションやフォロワー数を気にしすぎると、
方向性を見失います。

最初の30日でやるべきことは、
数字を伸ばすことではなく、型を作ることです。

・どんな投稿をするアカウントなのか
・どんなトーンで発信するのか
・採用とどう結びつけるのか

この型が固まると、
後からフォロワーや反応が自然についてきます。


採用Xは「30日で失敗が決まる」こともある

逆に言えば、
最初の30日間で
・宣伝ばかり
・誰向けか分からない投稿
・採用目的が見えない発信
を続けてしまうと、採用Xはほぼ機能しなくなります。

フォロワー0の状態よりも、
方向を間違えた状態のほうが致命的です。


採用Xのスタートは「設計」から始める

採用Xは、
運用テクニックよりも
最初の設計で成果が決まるSNSです。

フォロワー数を増やす前に、
応募につながる流れを設計することが、
採用X成功の第一歩になります。

関連記事→採用X運用の新定番|大手・堅実な企業でも取り入れやすい図解型広報戦略

第二章 フォロワー0でも応募につながる採用Xのアカウント設計

採用Xを始めるとき、多くの企業が
「とりあえず投稿してみよう」
から入ってしまいます。

しかし、フォロワー0の状態だからこそ、
最初にアカウント設計を固めておくことが重要です。

ここが曖昧なまま投稿を始めると、
後から修正するのが難しくなります。


プロフィールは「誰向けの採用か」を一瞬で伝える

採用Xのプロフィールで最も重要なのは、
誰向けの採用アカウントなのかが一目で分かることです。

よくあるNGは、
・会社概要だけが書かれている
・事業内容が長々と並んでいる
・採用していることが分からない

これでは、たまたま投稿を見た人に刺さりません。

プロフィールには、
・業種
・募集職種
・どんな人に来てほしいか
を簡潔に入れるのが基本です。


固定ポストで「このアカウントの目的」を明確にする

フォロワー0の採用Xでは、
固定ポストが名刺代わりになります。

固定ポストで伝えるべきことは、
・なぜこのアカウントを運用しているのか
・どんな情報を発信するのか
・どんな人に見てほしいのか

いきなり求人条件を書く必要はありません。
まずは
「働くイメージが分かる発信をしています」
というスタンスを示すことが重要です。


採用Xの立ち位置は「企業公式+中の人寄り」

採用Xがうまくいく企業は、
完全な企業公式でも、完全な個人でもありません。

おすすめなのは、
企業公式だが、現場の温度感が伝わる立ち位置です。

・一人称は「私たち」または「採用担当」
・現場の話題を多めにする
・宣伝口調を避ける

この立ち位置にすると、
フォロワーが少なくても投稿が読まれやすくなります。


投稿内容は「募集」より「日常」から始める

フォロワー0の段階で、
いきなり募集要項を流しても、ほとんど読まれません。

最初に出すべきなのは、
・仕事の進め方
・社内の考え方
・現場でよくある出来事
といった 日常の話題 です。

これにより、
「この会社、ちょっと気になる」
という状態を作れます。


応募導線は最初から用意しておく

フォロワーがいなくても、
応募導線は最初から用意しておく必要があります。

・プロフィールに採用ページへのリンク
・固定ポストで応募先に触れる
・「詳しくはプロフィールへ」と定期的に案内する

応募が来ない理由の多くは、
興味がないからではなく、動き方が分からないからです。


フォロワー0期は「実験しやすい時期」

フォロワーが少ない時期は、
実は一番自由に試せる期間です。

・投稿トーン
・テーマ
・文章量

反応を見ながら調整しても、
ブランドへの影響はほとんどありません。

この時期に、
自社に合う発信スタイルを見つけることが、
後の成果につながります。


アカウント設計ができていれば、投稿はブレない

フォロワー0でも応募につながるかどうかは、
投稿数ではなく、
アカウント設計ができているかどうかで決まります。

ここが固まれば、
次にやるべきことは自然と見えてきます。

第三章 最初の30日で投稿すべき採用Xの基本コンテンツ

採用Xを始めたばかりの企業が一番困るのが、
「で、結局何を投稿すればいいのか分からない」
という状態です。

最初の30日は、
バズを狙う期間でも、フォロワーを増やす期間でもありません。
「このアカウントは何を発信するのか」を理解してもらう期間です。


最初の30日は「採用アカウントの自己紹介期間」

採用Xの初期運用は、人で言えば自己紹介のフェーズです。

この期間に伝えるべきことは、
・どんな会社なのか
・どんな人が働いているのか
・どんな考え方で仕事をしているのか

これらを、少しずつ投稿に分けて伝えていきます。


投稿の軸は「仕事・人・考え方」

フォロワー0期におすすめの投稿テーマは、大きく3つです。

仕事
・どんな業務をしている会社か
・1日の仕事の流れ
・仕事で大切にしていること


・現場社員の話
・採用担当の視点
・社内でよくあるやり取り

考え方
・仕事に対する価値観
・会社として大切にしている姿勢
・採用で重視していること

この3軸を回していくだけで、投稿は十分に成り立ちます。


いきなり「募集投稿」をしなくていい

フォロワー0の段階で、
「現在◯◯職を募集しています」
という投稿を連発しても、ほとんど届きません。

それよりも、
「どんな職場なのか」を伝える投稿を優先します。

結果として、
後から出す募集投稿の反応が大きく変わります。


投稿頻度は「毎日」でなくていい

最初の30日は、
毎日投稿する必要はありません。

おすすめは、
週3〜5投稿です。

・無理なく続けられる
・投稿内容を考える時間が取れる
・質を保てる

継続できない頻度設定は、
最初から失敗につながります。


文章は短く、状況が浮かぶように書く

採用Xの投稿は、
長い説明文よりも、
情景が浮かぶ文章が効果的です。

・今日あった出来事
・仕事中の一コマ
・感じたこと

これを、
簡単な言葉で伝えます。

専門用語や会社独自の言い回しは、
できるだけ避けるのが無難です。


最初の30日は「反応を集める」より「理解を作る」

初期運用で気にしすぎてしまうのが、
いいね数やインプレッションです。

しかしこの時期に大切なのは、
反応の量ではなく、内容の一貫性です。

・毎回テーマがブレていないか
・採用目的が見えるか
・人が感じられるか

ここが揃っていれば、
数字は後からついてきます。


最初の30日で「このアカウントは◯◯だ」と伝える

最初の30日で目指すべきゴールは、
「この会社の採用Xは、こんな発信をするアカウントだ」
と認識してもらうことです。

この土台ができていれば、
フォロワーが増えても、投稿はブレません。

関連記事→Xでフォロワーの心をつかむ!共感投稿の作り方と企業がやるべき発信とは?

第四章 採用Xの初期30日でやってはいけないNG運用

採用Xは、最初の30日間で
「どんなアカウントか」
「読む価値があるか」
を判断されます。

この期間に間違った運用をしてしまうと、
フォロワーが増えないだけでなく、
応募につながらない状態が固定化されてしまいます。

ここでは、特に避けたいNG運用を整理します。


宣伝・募集投稿を連投してしまう

初期の採用Xで最も多い失敗が、
募集要項や求人情報の連投です。

・現在◯◯職を募集中
・詳しくは採用ページへ
・エントリー受付中

フォロワー0〜少数の状態では、
これらの投稿はほとんど読まれません。

それどころか、
「宣伝だけのアカウント」
という印象を持たれてしまいます。


トレンドやバズ狙いに寄りすぎる

フォロワーを増やしたい一心で、
トレンドネタやバズりそうな話題に寄せるのもNGです。

・流行ワードだけを使った投稿
・採用と関係のない時事ネタ
・無理な共感投稿

これを続けると、
「何の会社のアカウントか分からない」
状態になります。

採用Xでは、
一貫性が信頼につながります。


誰が書いているか分からない投稿

企業公式として運用していると、
どうしても無機質な文章になりがちです。

・お知らせ口調
・説明文だけ
・感情が見えない

この状態では、
フォロワーが少ない初期ほど読まれません。

採用Xでは、
人の温度感がある投稿
であることが重要です。


企業目線だけで語ってしまう

採用Xで失敗しやすいのが、
企業側の言いたいことだけを発信してしまうことです。

・会社の強み
・制度の良さ
・評価制度

これらも必要ですが、
初期段階では、
求職者が知りたい順番とズレやすくなります。

まずは、
働く側の目線でどう感じるか
を意識した投稿が必要です。


投稿テーマが日替わりでブレる

初期運用でよくあるのが、
毎回テーマが変わってしまうケースです。

・今日は採用
・明日は商品PR
・次は広報
・次は雑談

これでは、
フォローする理由が生まれません。

採用Xの初期30日は、
採用テーマに集中すること
が何より重要です。


数字を気にしすぎて方向を変える

投稿してすぐに、
「反応が悪い」
と感じて方向を変えてしまうのもNGです。

採用Xでは、
初期は反応が出なくて当たり前です。

数値を理由に方向を変えると、
アカウントの軸が定まりません。


初期30日は「信用を積み上げる期間」

採用Xの初期30日は、
フォロワーを増やす期間ではなく、
信用を積み上げる期間です。

派手さよりも、
一貫性と人の気配を大切にすることで、
後から応募につながる土台ができます。

第五章 採用Xを応募につなげるための改善・運用ポイント

最初の30日でアカウントの方向性が固まったら、
次にやるべきことは「微調整」と「導線の強化」です。

採用Xは、派手な改善よりも、
小さな調整を積み重ねることで応募につながるSNSです。


見るべき数字は「応募に近い行動」だけ

採用Xで追うべき数字は、決して多くありません。

特に見るべきなのは、
・プロフィールクリック
・固定ポストの閲覧や反応
・採用ページへの遷移
・「Xを見て応募しました」という声

いいね数や表示回数は、参考程度で十分です。
行動が生まれているかどうか を軸に見ます。


固定ポストは定期的に更新する

採用Xでは、固定ポストが最重要コンテンツです。
初期に作ったまま放置するのは、非常にもったいありません。

・投稿が増えてきた
・採用状況が変わった
・伝えたい軸が整理された

こうしたタイミングで、
固定ポストの内容をアップデートします。

固定ポストは、
「今、この会社はどんな採用をしているか」
を示す看板です。


リプライや引用は「会話」を意識する

採用Xでは、
一方的な発信だけでなく、
会話が見えることが信頼につながります。

・リプライでの丁寧な返答
・引用での補足説明
・社員同士の自然なやり取り

これらは、
フォロワー数が少なくても、
アカウントの印象を大きく良くします。


募集投稿は「単発」ではなく「文脈」で出す

募集情報を出す場合は、
いきなり条件だけを書くのではなく、
文脈を作ってから出すことが重要です。

・仕事の話
・現場の話
・考え方の話

こうした投稿の流れの中で、
「現在、◯◯職を募集しています」
と触れることで、違和感なく届きます。


投稿が刺さった理由を言語化する

反応が良かった投稿が出たら、
必ず理由を振り返ります。

・テーマが良かったのか
・書き方が良かったのか
・時間帯が良かったのか

この振り返りを繰り返すことで、
自社に合う採用Xの型が見えてきます。


採用Xは「続いていること」自体が評価になる

採用Xで最も大切なのは、
完璧な投稿ではありません。

・無理なく
・同じ軸で
・続いていること

これ自体が、
「ちゃんと採用に向き合っている会社」
という評価につながります。


採用Xは30日後からが本番

採用Xは、
最初の30日で方向を決め、
30日後から応募につなげていくSNSです。

焦らず、
設計した軸を守りながら運用することで、
フォロワー数に左右されない採用導線が育っていきます。

まとめ

採用Xは、フォロワー数が増えてから成果が出るSNSではありません。
最初の30日でどんな設計をするかが、その後の成果を大きく左右します。

フォロワー0の段階でも、
働く人や仕事の考え方を丁寧に伝え、
応募までの導線を用意しておけば、採用につながります。

大切なのは、
数字を追いすぎず、
一貫した軸で発信を続けることです。

まずは30日間、
「どんな会社で、どんな人と働くのか」
を伝えることに集中してみてください。

その積み重ねが、
フォロワー数に左右されない採用X運用につながります。

:参考記事

https://sonar-ats.jp/column/recruit-4026/?utm_source=chatgpt.com

https://fungry.co.jp/cnaps/blog/x-official-account/?utm_source=chatgpt.com

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