2023.8.16

インスタグラムのビジネスアカウントとは?メリットや切り替え方法を解説

「インスタをビジネスアカウントに切り替えたいけど、どうすればできるの?」
「ビジネスアカウントと通常のアカウントは何が違うの?」

インスタグラムを本格的に稼働させるならビジネスアカウントにしようと聞いたことはありませんか?

実際に企業はもちろん、多くの個人もビジネスアカウントでインスタグラムを活用しています。

ビジネスアカウントでは、インサイト機能による投稿やフォロワー属性の分析ができるため、SNSマーケティングには欠かせません。

そこで本記事では、インスタグラムのビジネスアカウントについて詳しく解説します。活用ポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

インスタグラムのビジネスアカウントとは

インスタグラムのビジネスアカウントは、企業や個人が事業や仕事として活用するうえで大切な機能が充実したアカウントです。

例えば、いいね数や保存数といったリアクションやフォロワーの属性なども把握できます。

画像や動画が中心のインスタグラムでは、相性の良い新商品や人気商品の発信にもはや欠かせません。多くの企業がインスタグラムで商品やサービス関連の発信を行っています。

皆さんご存知の「幸せのパンケーキ」もビジネスアカウントとして運用されています。ビジネスアカウントでは、プロフィールに店舗情報や問い合わせ先を記載できるので、「電話する」のボタンをプロフィールに設置し、Instagramユーザーが直接予約しやすいようにしているようです。

また、ビジネスアカウントの活用は企業だけではありません。インスタグラマーと呼ばれる絶大な影響力を誇る個人の方も、多くがビジネスアカウントを活用しています。

ビジネスアカウントと個人アカウントとの違い

それでは、インスタグラムのビジネスアカウントと個人アカウントの違いを解説していきます。

ビジネスアカウントと個人アカウントの違いは、大きく以下の3つです。

  1. ビジネスプロフィール
  2. 広告出稿
  3. インサイト

ビジネスプロフィール

ビジネスプロフィールには、連絡先・メール・道順など店舗情報や問い合わせ先を記載できます。

このアクション機能を設置しておくことで、DMでやり取りする必要が無くなり、直説メールや電話で問い合わせを受けられます。

例えば、SHIPSでは「ショップを見る」のボタンが掲載されています。

ショップを見るをタップすると、インスタグラムのショップページへ遷移し、そこで商品の閲覧や購入ができます。

広告出稿

インスタグラムのビジネスアカウントは、広告出稿も可能です。

ストーリーズ投稿・フィード投稿・リール投稿・発見タブの4箇所にて広告を出すことができますが、それぞれ対応できるフォーマットが異なっています。

広告を出稿したい箇所に適したクリエイティブを用意しましょう。

なお、広告出稿にはコストがかかります。課金形態ごとの主な費用を下記にまとめました。

課金形態課金タイミング費用相場
CPM(Cost Per Mille)表示1,000回ごと1インプレッションあたり0.5~1.0円
CPC(Cost Per Click)1クリックごと1クリックあたり40~100円
CPI(Cost Per Install)1インストールごと1インストールあたり100~200円
CPV(動画再生課金)動画1本が10秒以上再生1再生あたり4~7円

なお、こちらの費用相場はあくまでも目安です。業界や領域、クリック数や広告の配信回数などに応じて、料金は異なりますので注意しましょう。

インサイト

「毎日投稿をしているがフォロワーが増えない」「いいねがもらえない」など悩みを解決するには、インサイトの活用が欠かせません。

インサイトとは、簡単に言えば分析機能のことで、アカウントを運用する際に重要な数値となるフィード投稿の保存数やリーチ数などを知ることができます。

▽インプレッション数ランキング

▽伸びた投稿の投稿インサイト

どのような投稿がフォロワーに好評で、反応の悪い投稿は何か確認できます。

分析をもとに改善を繰り返すサイクルが、インスタグラムを運用していく上で欠かせません。

ビジネスアカウントでは、そのサイクルに必要なインサイト分析も可能です。

インスタグラムのビジネスアカウント設定方法3ステップ

それでは、インスタグラムにおけるビジネスアカウントの設定方法を3ステップで解説します。

  1. アカウントを開設する
  2. 個人アカウントからビジネスアカウントへ切り替える
  3. プロフィールを充実させる

1.アカウントを開設する

インスタグラムでアカウントをお持ちでない方は、まずはアカウントを開設しましょう。

  1. インズタグラムのアプリをダウンロード
  2. 「メールアドレス」か「電話番号」を入力し認証コードも入力
  3. 名前(ニックネーム可)の登録とパスワードを設定
  4. 誕生日を入れる
  5. 連絡先の同期を設定
  6. プロフィール写真を設定

個人アカウントかビジネスアカウントを選択できるので、ビジネスアカウントを選択します。

2.個人アカウントからビジネスアカウントへ切り替える

アカウント作成後は、プロフィール画面にあるハンバーガーメニュー(三本線)をタップします。

その他をタップすると1番下の箇所にビジネスアカウントに切り替えると出てくるので、こちらをクリックすればビジネスアカウントへの切り替えは完了です。

画像はパソコンですが、スマートフォンからも同様に変更できます。

3.プロフィールを充実させる

ビジネスアカウントに設定することができたら、プロフィールを充実させます。

お店を構えている方なら、営業時間や店舗の住所を表示させ、お問い合わせ先も漏れないように記載してください。

ビジネスアカウントではプロフィールの充実度がアカウントの信頼度へと繋がるので、プロフィールを充実させることは意識しましょう。

インスタグラムでビジネスアカウントにするメリット

それでは次にインスタグラムでビジネスアカウントにするメリットをご紹介します。

  1. 企業情報を掲載できる
  2. インサイトで細やかな分析ができる
  3. 広告を出稿できる

企業情報を掲載できる

ビジネスアカウントにする最大のメリットは、企業や店舗情報を記載できることです。

インスタグラムから訪れた人が初見で企業や店舗の情報をキャッチできて、インスタグラムからだとコンタクトを取るハードルも下がるため、顧客との交流が活発になります。

インサイトで細かな分析ができる

ビジネスアカウントにはインサイト機能が備わっているため、フィードやリール投稿などの保存数や訪れた人の属性まで詳細に確認できます。

企業や店舗がインスタグラムを運営していくうえで、マーケティング分析は必須のためインサイトを確認しながらフォロワーやファンを増やしていくことが大事です。

広告を出稿できる

拡散したい投稿やリールを広告として出稿が可能です。こちらの機能は有料にはなるものの、手の込んだデザインやインスタ映えしている投稿なら広告でも目に止まる確率が高く、プロフィール画面への流入が期待できます。

企業アカウントとしてインスタグラムを運営していくのであれば、利用して損はない機能です。

インスタグラムでビジネスアカウントにするデメリットは非公開に設定できないこと

ビジネスアカウントでは、鍵を付けた非公開アカウントにはできません。

ビジネスアカウントは、集客を前提に使用されることが一般的ですので、それほど大きなデメリットではないでしょう。

悪質なユーザーへの対応や炎上などのトラブルが起こった場合は、しっかりと対応する必要があります。

インスタグラムのビジネスアカウントを有効活用する8つのポイント

それでは、ビジネスアカウントを有効的に活用していくポイントを8つお伝えします。

  1. 目標を明確化する
  2. 統一感のある世界観を設定する
  3. ハイライトでストーリーをカテゴリー別に振り分ける
  4. 他のSNSと連携させる
  5. CTAを設定する
  6. ユーザーが参加しやすいキャンペーンを実施する
  7. キャンペーンタグを活用する
  8. メンションを上手く活用する

1.目標を明確化する

まずは運用の目標を明確化することです。フォロワー数を増やすのか、問い合わせ件数を増やすのか、運用する目標によって投稿する内容も異なってきます。運用する目標や目的を見失わないように、明確化する必要があります。

2.統一感のある世界観を設定する

投稿に世界観を持たせて統一しているアカウントは、特定のユーザーから共感され、根強い支持を集めやすいです。

トーンアンドマナーに気をつけて、なるべく同一色や同画角での投稿の方が、初めてインスタグラムのページを見た方にも世界観が伝わりやすくなります。

3.ハイライトでストーリーをカテゴリ別に振り分ける

ビジネスアカウントこそ、ストーリーズのハイライトを上手に活用すると非常に便利な機能となります。特に、企業アカウントであれば予約方法や再入荷・新作情報などタイムリーで更新される事項はハイライトに載せておくと見られる確率が高くなります。

インスタグラムの世界観を崩さないためにも、ハイライトはカテゴリ分けしておきましょう。なお、業界別にハイライトの例を下記にまとめました。

  • 飲食:来店の道順・予約方法・季節メニュー・メンション投稿
  • アパレル:コーディネート・新作情報・再入荷情報・お問合せ
  • ECサイト:キャンペーン・お問い合せ・送料・配送方法
  • 美容サロン:スタッフ紹介・スタッフ出勤表・症例・口コミ・料金形態

ホームページのように、ストーリーのハイライトを活用して、分かりやすいアカウントを作りましょう。

4.他のSNSと連携させる

ビジネスアカウントの主な目的は、フォロワー数の獲得や認知度の向上、売上アップではないでしょうか。

認知度を上げるのであれば、TwitterやTikTokなどのアカウントを紐づけると、インスタグラムへの流入率も上げることができます。なので、各種SNSは連携させている方がよりファン(フォロワー)を増やすことができるのです。

5.CTAを設定する

CTAは(コール・トゥ・アクション)と呼ばれ、投稿を見た人の次のアクションにつなげることを指します。

例えば、「資料請求をする」「カートに入れる」「続きを読む」などをCTAとして組み込み、ユーザーに行動を促します。

1つ例を紹介しましょう。

「北欧暮らしの道具店」では、投稿の最後に購入リンク案内の文言を入れることで買い物へ進む導線を構築しています。

6.ユーザーが参加しやすいキャンペーンを実施する

ユーザーが参加しやすいキャンペーンといえば、フォローやメンション投稿で自社商品をプレゼントしたりユーザーにとってメリットのある施策を実施することです。

ユーザーが参加しやすいキャンペーンを実施することでフォロワー数が増加したり、メンション投稿をしてもらうことで、アカウント自体を拡散することができます。

7.オリジナルタグを活用する

オリジナルのハッシュタグを作成し、口コミ投稿を集める方法もあります。

例として、実際に資生堂が運用している「ワタシプラス」のコスメアカウントを紹介します。

オリジナルのハッシュタグ「#ワタシプラス」をタグ付けした投稿をSNSやサイトで紹介し、ユーザーとの交流を積極的に行っています。

8.メンションを上手く活用する

フィード投稿でもストーリーズでも、ユーザーからメンションされた投稿をハイライトで保存したり、紹介するなどメンションの機能を上手く利用することもビジネスアカウントでは重要な要素です。

メンション投稿は第三者からの意見や口コミになるため、公式アカウントでは良い内容でメンション投稿されると信頼に繋がります。

メンションされた投稿はそのままにせず上手に活用してください。

インスタグラムのビジネスアカウントでよくある質問

それでは、インスタグラムのビジネスアカウントでよくある質問をまとめたので参考にしてください。

1.ビジネスアカウントから個人アカウントに戻せますか?

設定を変更すればすぐにビジネスアカウントから個人アカウントへ戻すことができます。

上記で記載している、既存の個人アカウントからビジネスアカウントへ切り替える手順と同じ方法で戻すことが可能です。

しかし、1度個人アカウントへ戻すとビジネスアカウントで分析していたデータ等は消えてしまうので注意してください。

運用に料金はかかりますか?

インスタグラムの運用には基本的に料金はかかりません。ビジネスアカウントも無料で運用できます。

しかし、広告を出稿する場合は料金が発生します。

ビジネスアカウントに変更していることは周囲にバレますか?

ビジネスアカウントは、アカウントのジャンルを設定する必要があるため、ジャンルがプロフィール欄に記載されます。

ジャンルは非表示にできますが、隠す必要はないでしょう。

まとめ:インスタグラムを本格運用するならビジネスアカウントに切り替えよう!

今では有名企業でもインスタグラムの運用を積極的に行っているほど、インスタグラムは絶大な経済効果をもたらします。

インスタグラムを活用して事業をしていくなら考えている方は、無料で分析やリーチ数が確認できるビジネスアカウントの設定をして運用しましょう。

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