2025.12.20

採用Instagramはリールが9割|応募につながる縦型動画の作り方

採用活動において、Instagramの役割は年々大きくなっています。
特に若い世代の求職者は、求人票だけでは企業を判断しません。
「実際の働く様子」「人の雰囲気」「職場の空気感」を見てから応募を決めます。

この“空気感”をもっとも自然に伝えられるのが、リール(縦型動画) です。

写真では伝わらなかった、
・話し方
・距離感
・チームの雰囲気
・働くスピード
・音や空気の温度
といった要素は、動画で見せると一瞬で伝わります。

そのため現在、企業がInstagram採用を成功させるためには
「リール中心設計」に切り替えることが最重要ポイント になっています。

この記事では、
応募につながる採用Instagramのつくり方を、
・どんなリールを作るべきか
・どんな順番で構成するべきか
・なぜ静止画より応募力が高いのか
・どう応募導線とつなげるか
を実務レベルで解説します。

今日からすぐに実践できる内容なので、企業SNS担当者の方に役立つ情報としてまとめています。

第一章 採用Instagramでリールが重要になる理由

採用Instagramの反応を左右する最大の要素は、“働く空気感”が伝わるかどうか です。
静止画だけのアカウントでは、求職者が知りたい情報を十分に届けることができません。

リールが採用に強い背景には、次の三つの理由があります。

1. 写真では伝わらない「距離感」と「空気感」が数秒で伝わるから

求職者が不安に感じるポイントは、
「この会社、本当に自分に合うかな?」という“人と環境”に関する部分です。

リールでは、
・社員同士の話し方
・声のトーン
・笑顔の自然さ
・働くスピード
・休憩時間の雰囲気
といった情報が一度に伝わります。

これらは静止画では絶対に伝わらない情報です。

動画で“距離感”が伝わると、求職者の不安は大きく減り、応募のハードルが下がります。


2. 若い世代の情報収集が「縦型動画中心」に変わったから

10代〜20代の情報行動は、
Google検索よりInstagram・TikTokが中心になっています。

特にリールは、
・数秒で理解できる
・スクロールしながら見られる
・仕事系の動画も見られやすい
という特性があり、採用情報とも相性が良いです。

若手求職者の行動は
文章 → 写真 → 動画へ
とシフトしているため、採用アカウントも動画を軸に設計する必要があります。


3. 「応募に至るまでの心理」に最も影響するのが動画だから

求職者が応募を決める前には、次の三つの段階があります。

  1. 興味を持つ
  2. 働くイメージを持つ
  3. 不安が減って応募する

このうち「働くイメージ」と「不安の軽減」は、動画がもっとも強く働きます。

たとえば、
・新人が教えてもらっている姿
・社員同士の自然な会話
・仕事のスピード
・休憩中の雰囲気
などが動画で見えると、

「ここなら自分も馴染めそう」
という安心が生まれます。

この“安心の蓄積”が応募につながるため、採用Instagramではリールの重要性が高いのです。


4. リールの再生数は「応募導線」につながりやすい

リールはフィード投稿に比べ、圧倒的に露出が広がりやすいです。

露出が広がると次の流れが生まれます。

リール再生
→ プロフィール閲覧
→ ハイライト閲覧
→ 応募フォームへ遷移

採用Instagramでは、この導線がもっとも応募率が高いです。

特に 「自然でリアルな働く様子」 を出したリールは、
求職者のプロフ遷移率が大幅に上がります。


5. 採用リールは“過剰な演出”よりも“自然な日常”の方が刺さる

企業アカウントがやりがちな失敗の一つが、
「会社紹介のために作り込みすぎる」ことです。

しかし採用では、
作り込みよりも“自然な空気感”の方が高い応募効果があります。

求職者が求めているのは、
・自分が働く様子
・人間関係の距離感
・無理なく働けそうかの雰囲気
だからです。

この理由からも、静止画よりリールが圧倒的に強いと言えます。

第二章 応募につながるリールに必要な三つの要素

採用Instagramのリールは、ただ動画を流すだけでは応募につながりません。
応募につながる動画には、必ず共通している「三つの要素」があります。

それは
表情、動き、声(または音)
の三つです。

この三つがそろうことで、求職者が “ここで働く自分の姿をイメージできる状態” になります。
逆にどれかが欠けると、動画はただの紹介映像になり、応募につながる“感情”の動きが起きません。

ここでは、三つの要素がなぜ採用リールで強力なのかを、実務担当者が使える形で解説します。

1. 表情が「安心」を生む

採用活動において、求職者が最も重視しているのが 職場の人の雰囲気 です。
Instagramの静止画だけでは、笑顔の自然さや表情の動きは伝わりません。

リールで表情を見せると、以下の情報が一瞬で伝わります。

・話しかけやすそうか
・怖そうか優しそうか
・チームの空気が明るいか
・緊張感が強い職場かどうか

採用リールで応募が増える企業の共通点は、
「働く人の表情がきちんと見えている」 という点です。

とくに効果が高いのは、
・笑い声が聞こえる瞬間
・仕事を教えている真剣な表情
・挨拶しているシーン
など“動きのある表情”です。

表情は求職者の不安を大きく減らすため、リールの中でも最重要の要素になります。


2. 動きが「仕事のリアル」を伝える

働くイメージをつくるうえで欠かせないのが、動きです。
求職者は動画の中の動きから多くの情報を読み取ります。

例えば、
・仕事のスピード
・コミュニケーションの取り方
・作業の丁寧さ
・チームワークの様子
・職場全体の忙しさ

静止画では伝わらないこれらの要素は、動きによって自然に伝わります。

採用リールで反応が良い企業のほとんどが、
「手元の動き」「仕事の流れ」「声をかける瞬間」
といった“短い動作”を必ず入れています。

動きのある動画は、求職者の頭の中に
「自分が働く姿」
をイメージさせる効果が大きく、応募率に直結します。


3. 声(または音)が「距離感」と「空気の温度」を伝える

採用Instagramで最も誤解されやすいのが、
「声は必要ない」
という考えです。

声が入ることで伝わるのは、
・話している距離感
・声のトーン
・優しい・明るい・落ち着いたなどの雰囲気
・コミュニケーションの質
・職場の温度感

これらは文章でも写真でも伝えることができません。

もちろん、
「声を出すのは恥ずかしい」「社員に負担がかかる」
というケースでは、声を必須にする必要はありません。

その場合は、
・環境音(キーボード、工具、足音など)
・笑い声や呼吸音
・小さな会話の一部
といった“自然な音”だけでも十分に効果があります。

採用リールは、音が入ることで初めて、
「職場にいる感覚」
を生み出します。


三つがそろうと「応募する理由になる」

表情 × 動き × 声(または音)

この三つがそろうと、求職者の心の中で次の変化が起こります。

・「働くイメージが持てる」
・「この職場の雰囲気、好きかもしれない」
・「ここなら自分でもやっていけそう」
・「応募してみようかな」

採用Instagramで応募が増える企業には、必ずこの三つが動画の中に入っています。

逆に、
・会社紹介だけ
・事業紹介だけ
・綺麗にまとめすぎた動画だけ
では、求職者の心は動きません。

動画とは、
応募前の不安をなくす“安心の材料”
を届けるためのものです。

第三章 縦型動画で伝えるべき働くイメージの具体的シーン

採用Instagramで成果が出るリールは、例外なく 「働くイメージが自然に伝わる動画」 です。
そのために重要なのは、特別な演出ではなく、求職者が実際に気にするシーンを正しく選ぶことです。

採用活動において、求職者が不安に感じるポイントは「仕事内容」「職場の雰囲気」「人間関係」の三つです。
つまり、この三つに関する情報が伝わるシーンを動画に含めると、応募率は大きく上がります。

この章では、縦型動画で特に効果が高い「働くイメージが伝わる具体的シーン」を紹介します。

1. 新人の1日の始まりがわかるシーン

朝礼、挨拶、身だしなみの確認、ミーティングへの参加など、新人が一日の最初に経験するシーンは、応募前の不安を大きく減らします。

求職者は、
「入社後の自分をイメージできるか?」
を最も気にしています。

新人の朝の流れを数秒で見せるだけで、
「自分でもできそう」
という安心感が生まれます。


2. 先輩が仕事を教えているシーン

指導の様子は、採用リールでもっとも反応がよいシーンのひとつです。

理由は、
・優しく教えてくれる雰囲気が伝わる
・新人が孤立しない職場だとわかる
・人間関係の距離がイメージできる
といった安心要素が含まれているからです。

求職者は、
「この会社は人を大切にしているか?」
を動画の中の“ちょっとした会話”から判断します。


3. 実際の業務をしている手元の動き

業務の内容は、手元の動きが最も分かりやすく伝えられます。

例えば、
・接客の時の持ち物や表情
・書類整理やPC入力
・工具を扱う作業
・包丁を扱う調理工程
・機械操作の手順
など、たった1~2秒でも仕事内容が具体的に伝わります。

手元のシーンは「難しそう」「簡単そう」など、仕事のレベル感をイメージしやすく、応募判断に直結します。


4. 社員同士の自然なコミュニケーション

採用リールの中で、求職者が最も気にするのが 人間関係の距離感 です。

以下のような自然な会話や雰囲気を映すだけで、応募率は大きく変わります。

・笑顔で会話している
・軽い相談をしている
・休憩中にゆるく話している
・仕事中に声をかけている

特別な演出は不要で、普段の自然なやり取りが最も求職者の心を動かします。


5. 職場の「広さ・明るさ・雰囲気」がわかる引きのカット

動画の最初か最後に、職場全体がわかる1〜2秒の引きカットを入れると、求職者の安心度が大きく高まります。

理由は、
・自分が働く環境をイメージしやすい
・閉鎖的/開放的など空気感がわかる
・働く人たちの距離感が見える
からです。

採用動画では“表情の寄りカット”が多くなりがちですが、引きのカットと組み合わせることで一気にリアリティが増します。


6. 休憩時間や「ちょっとした日常」のシーン

働くイメージには、業務だけでなく 日常の空気感 が欠かせません。

特に以下のようなラフなシーンは、応募への心理的ハードルを大きく下げます。

・ランチを食べている
・コーヒーを飲んでいる
・雑談している
・仕事終わりのほんの一瞬

これらは “会社紹介” ではなく、“人のリアルな生活” が伝わるため、求職者に安心感を届けます。


7. イベントやちょっとした社内企画

大規模なイベントでなくても構いません。

・新人歓迎
・誕生日のちょっとしたお祝い
・社内清掃
・ミニ企画
・チーム目標の共有

このようなシーンは、
「会社の文化」
「チームの雰囲気」
「人との距離感」
が伝わり、応募につながりやすい“共感要素”になります。


働くイメージは「数秒の積み重ね」で伝わる

採用リールで大切なのは、
特別な演出ではなく、普段の職場の“短い瞬間”を積み重ねること です。

どれも1秒〜3秒で十分ですが、
・表情
・動き
・声(または音)
・日常
の情報を少しずつ散りばめることで、求職者の不安は確実に減っていきます。

採用Instagramでは、この「短いリアルの積み重ね」が最も強力な応募導線になります。

第四章 応募につながるリールの構成テンプレート

採用Instagramのリールは、やみくもに撮影しても応募につながりません。
応募に結びつく企業リールには、共通した「型(テンプレート)」があります。
この型に沿って作るだけで、求職者にとって分かりやすい動画になり、応募率が自然と上がります。

この章では、どんな企業でもそのまま使える“応募につながるリールの構成テンプレート” を紹介します。

1. 導入3秒で「職場の空気感」を伝える

リールの最初の3秒は、動画の成否を決める最重要ポイントです。

求職者は、
「この会社、どんな雰囲気なんだろう?」
を数秒で判断します。

そのため、導入に入れるべきは
“働く空気感が一瞬で伝わるカット” です。

例:
・笑顔で「おはようございます」と挨拶しているシーン
・先輩が新人に声をかけている瞬間
・仕事を始めるときの軽い会話
・職場全体が見える1秒の引きカット

リールの導入は、インパクトではなく“雰囲気”が重要です。
応募につながるリールは、必ずこの「空気感の提示」から始まります。


2. 働く人の表情 → 動き → 会話(または音)の順で展開する

応募につながる動画は、情報を順番に分けて届ける構成になっています。

とくに効果が高いのはこの流れです。

① 表情
② 動作(手元・仕事の流れ)
③ 会話や声・環境音

この順番が良い理由は、求職者の理解のプロセスに合っているからです。

・表情で「人の雰囲気を把握」
・動きで「仕事内容を理解」
・声や音で「距離感と空気感を実感」

という流れが自然に生まれます。

過剰な編集は不要で、数秒ずつ流すだけで応募につながるリールになります。


3. 働く安心材料を1つ入れる(短い文章でもOK)

採用リールで効果が高いのは、動画の中に 安心材料を1つだけ入れる方法 です。

例:
・「新人は必ず先輩がサポートします」
・「1日30分は学びの時間です」
・「困ったらすぐ相談できる環境です」
・「未経験からスタートした人がほとんどです」

文章を長くする必要はありません。
“安心して働ける情報”を短く添えるだけで応募率が上がります。

字幕で1行入れるだけでも十分です。


4. 動画の最後に「応募導線の案内」を自然に入れる

採用リールは、最後の1〜2秒がとても重要です。

自然でさりげない形で、応募情報に誘導します。

例:
・「働く様子はハイライトへ」
・「募集要項はプロフィールから」
・「詳しくはプロフィールのURLへ」

あくまで自然に入れることがポイントで、強い営業感のある表現は逆効果になります。

“興味を持った人が迷わず応募情報にたどり着けるようにする”
これが採用リールの最後の役割です。


5. 秒数別テンプレート(そのまま使える実務用)

● 5秒テンプレ

・1秒:笑顔のカット
・2秒:仕事内容の手元
・1秒:会話の瞬間
・1秒:応募導線の案内

● 10秒テンプレ

・2秒:空気感が分かる導入
・3秒:仕事の動き
・3秒:会話 or 声
・2秒:応募導線

● 15秒テンプレ

・3秒:職場全体の雰囲気
・4秒:仕事の流れ
・4秒:新人と先輩のやり取り
・2秒:安心材料
・2秒:応募導線

● 30秒テンプレ

・5秒:職場紹介の導入
・8秒:仕事内容の動き
・7秒:人の雰囲気(会話・笑顔)
・5秒:新人の姿
・3秒:安心材料
・2秒:応募導線

どのパターンも“表情・動き・声”が中心です。
ストーリーを作る必要はなく、ただ「普段の様子を短くつなぐだけ」で充分です。


6. 字幕は“必要最低限”で伝わる設計にする

採用リールは、字幕を盛り込みすぎると逆効果です。
求職者は「雰囲気を知りたい」ため、情報量が多いと疲れてしまいます。

字幕は次の目的で最小限に抑えます。

・安心材料の一言
・応募導線の案内
・短い説明(1日の流れなど)

写真や文字では伝わらない部分を動画が補うのがリールの本質です。
そのため過度な情報は不要で、シンプルな構成がもっとも応募率に直結します。

参考記事→“量より質”のSNS運用へ|Instagramで実践するコミュニティ型アカウントの作り方

第五章 リール中心の採用Instagram運用で成果を出す設計方法

採用Instagramを「リール中心」で設計すると、求職者の理解が深まり、応募につながる導線が明確になります。ただし、動画を増やすだけでは成果は安定しません。
応募につながるアカウントをつくるには、“投稿の役割分担” と “応募導線の設計” をセットで考える必要があります。

この章では、企業SNS担当者が今日から実践できる「成果につながるリール中心運用」の設計方法を具体的にまとめます。

1. 投稿の比率は「リール60〜70%」を基準にする

採用Instagramでは、求職者が求めるのは“働く空気感”です。
この空気感は静止画よりリールのほうが圧倒的に伝わりやすいため、投稿の中心をリールに置きます。

目安は以下の通りです。

・リール:月の投稿の 60〜70%
・フィード静止画:20〜30%
・求人告知(静止画可):10%

リールの比率が高いことで、
・求職者がアカウントに滞在しやすい
・プロフィール遷移が増える
・ハイライト閲覧が増える
という“応募につながる行動”が自然に増えていきます。


2. リールと静止画の役割を分けて考える

採用Instagramで成果を出している企業は、投稿に役割分担を持たせています。

リールの役割:
働く雰囲気・距離感・コミュニケーションを伝えること

静止画の役割:
補足説明・制度紹介・求人情報を整理して伝えること

求職者は「動画で雰囲気を知り、静止画で情報を補足する」という順番で理解します。
そのため役割を分けた投稿の組み合わせが最も応募につながりやすいです。


3. ストーリーズでリールの“裏側”を見せる

採用Instagramでは、ストーリーズも応募に強い導線になります。
特に効果があるのは “リールの裏側をストーリーズで見せる” 方法です。

例:
・撮影中の自然な会話
・リールでは映しきれなかった仕事中の動作
・新人の素の姿
・休憩時間の雰囲気

ストーリーズはリアルタイム性が強く、
「この会社は隠し事がない」
という透明性を伝えられるため、応募心理を後押しします。

また、リールを投稿した日に合わせて
「今日のリールの続きはこちら」
とストーリーズで誘導すると、プロフィール閲覧数が大きく増えます。


4. ハイライトは“動画中心”で再構成する

採用アカウントで最も重要なのがハイライトです。
なぜなら、求職者は応募前に 必ずハイライトを見るから です。

特に効果が高いハイライト構成は以下です。

・「仕事風景(動画中心)」
・「社員紹介(表情を見せる)」
・「新人の1日」
・「サポート体制」
・「会社の雰囲気」
・「募集要項」

ポイントは、
動画を中心に、静止画を補足として並べる構成にすること です。

この構成にするだけで、
「この会社の雰囲気が分かりやすい」
と感じてもらえるようになり、応募率が上がります。


5. プロフィール文とリールを連動させる

プロフィール文は、応募率に直結する重要なエリアです。
リール中心で運用する場合、プロフィール文もそれに合わせて最適化します。

ポイントは以下です。

・働く様子を発信していることを明記
・何の職種を募集しているか一言で書く
・地域(勤務地)がわかるようにする
・応募フォームのURLを一番上に置く
・ハイライトの導線を明確にする

例:
「◯◯市の住宅会社|働く様子を動画で紹介中。新人の1日・職場の雰囲気はハイライトへ。応募はこちら▼」

リール中心設計とプロフィールの内容が一致すると、
求職者が迷わずに応募情報へアクセスできるようになります。


6. 投稿テーマは“働くイメージ → 補足情報 → 求人”の順で流す

採用Instagramで成果が出る企業は、投稿の流れに「順番」を持っています。

もっとも応募につながりやすい順番は以下です。

① 働くイメージ(リール)
② 補足情報(静止画)
③ 求人情報(静止画または短いリール)

理由は、求職者が
・まず雰囲気を知り(①)
・次に仕事内容の詳細を理解し(②)
・最後に応募要件を確認する(③)
という段階を踏むからです。

この順番を守るだけで、応募導線が自然に成立します。


7. リール中心運用は“透明性の高さ”が最強の武器になる

リールで職場のリアルを見せると、
「この会社は信用できる」
という印象が強くなります。

採用活動では、この“透明性”が非常に大きな武器です。

・無理に良く見せない
・飾らないやり取りを映す
・新人の実際の姿を見せる
・声や雰囲気をそのまま伝える

こうした自然な動画が、求職者の心に最も響きます。

採用Instagramでは、
洗練より“リアルの積み重ね”が応募につながる
という特性を理解しておくことが成功の鍵になります。

参考記事→2025年版|Instagramストーリーズ運用の最新戦略4選

第六章 採用リールの成果を伸ばす改善サイクル

リール中心で運用する採用Instagramは、投稿して終わりではなく、改善を続けることで応募数が安定して伸びていきます。
特別な分析ツールは必要なく、見るべきポイントを絞るだけで改善の精度は十分に上がります。

この章では、実務担当者が“今日から再現できる”改善サイクルをまとめます。

1. チェックすべき数字は「三つ」

採用Instagramは、細かい分析をしなくても成果を伸ばせます。
追うべき数字は次の三つです。

  1. プロフィール遷移率(もっとも重要)
  2. 保存数(働くイメージの刺さり具合)
  3. DM数・応募数(実際の成果)

とくに見逃してはいけないのが プロフィール遷移率 です。

理由は、
「動画 → プロフィール → ハイライト → 応募」
という導線の中で、プロフィール遷移が最も応募に近い行動だからです。

再生数は“興味の入口”ですが、
プロフィール遷移が“応募の入口” です。


2. 反応の良いリールを“型化”して増やす

採用リールの成果を伸ばすうえで最も効果が高いのが、
反応の良いリールを型として増やすこと です。

例えば、保存数が多いリールが以下の内容だった場合:

・新人が教わっている動画
・手元の動きが見える動画
・休憩中の自然な会話
・朝の挨拶シーン

こうした動画を月に2〜3本ずつ増やすと、
アカウント全体が「働くイメージの宝庫」になり、応募率が上がります。

採用系の動画は、同じテーマを繰り返しても反応が落ちにくい という特徴もあります。


3. 導入3秒を改善するだけで成果が上がる

リール改善の中で、最も成果に影響するのは 導入3秒の改善 です。

以下の改善がとても効果的です。

・導入で“空気感が伝わる表情”を入れる
・職場全体が見える引きのカットを入れる
・笑顔や会話の瞬間を入れる
・新人が動き出す瞬間を入れる

逆に、
・文字だけの導入
・商品紹介のような堅い始まり
・無音のオープニング
は離脱されやすく、プロフィール遷移も伸びません。


4. 求職者が離脱するポイントを見つける

Instagramにはリールの“視聴維持率”が確認できる機能があります。
この数字の上下で、求職者が どの部分で離脱したか が分かります。

離脱が増える原因は主に以下です。

・最初が静止画で動きがない
・表情が見えない
・編集が長くてテンポが悪い
・字幕が多すぎて読みづらい
・無音で雰囲気が伝わらない

改善する際は、導入のテンポと表情の量を見直すだけで大きく変わります。


5. 秒数のA/Bテストをする

採用リールは企業によって“刺さる秒数”が違います。

一般的には、
・若手が多い職場 → 8〜12秒
・専門職や業務内容が複雑 → 15〜20秒
が成果に結びつきやすい傾向があります。

テストするポイントは以下です。

・導入3秒は同じ
・中盤のシーンを3〜5秒変える
・最後の応募導線は共通にする

秒数の変化により、プロフィール遷移率がどう変わるかを見ると改善の方向性がつかめます。


6. ハイライト閲覧が増えない時の改善策

採用Instagramの応募率を大きく左右するのが ハイライトの閲覧数 です。

ハイライトに遷移しない原因として多いのは次の三つです。

  1. プロフィールに「何が分かるアカウントか」書いていない
  2. ハイライトの名前が抽象的(例:「WORK」など)
  3. リールからの誘導が不足している

改善案:

・ハイライト名を 「仕事風景」「新人の1日」「職場の雰囲気」 のように具体化
・プロフィール文に「働く様子は動画で紹介」と入れる
・リール末尾で「続きはハイライトへ」と案内

これだけで応募導線が明確になります。


7. 動画の“透明性”を高めることで応募率が上がる

採用リールで最も大切なのは、リアルに見せること です。

求職者は動画から、
・良い表情だけを切り取っているか
・不自然に編集しすぎていないか
・本当の雰囲気とかけ離れていないか
を敏感に見ています。

透明性を高めるポイント:

・飾らない“日常の一瞬”を入れる
・社員同士の自然なやり取りを映す
・音をそのまま使う
・短くてもいいので新人の姿を入れる

“リアルで信頼できる動画”こそが応募につながる最大の要素 です。

まとめ

採用Instagramで成果を出す企業に共通しているのは、特別な動画スキルや派手な演出ではありません。
働く人の表情・雰囲気・距離感を、分かりやすく伝えていること です。

リールを中心に据えた運用に切り替えると、
・求職者が「働くイメージ」を自然に持てる
・プロフィールやハイライトへの遷移が増える
・応募への心理的ハードルが下がる
という良い循環が生まれます。

採用Instagramは、企業の“素の姿”を伝えるメディアです。
完璧を目指す必要はありません。
日常の一瞬を積み重ねるだけで、応募数は確実に変わります。

この設計を続けていけば、アカウントは“採用力のある資産”として育っていきます。

:参考記事

https://growthseed.jp/experts/sns/instagram-recruitment/?utm_source=chatgpt.com

https://p2c-produce.jp/instagram-recruitment-account-case-studies/?utm_source=chatgpt.com

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