「インスタグラムのクリエイターアカウントとは？」

「クリエイターアカウントでは何ができる？」

インスタグラムのアカウントは、個人アカウントとプロアカウントの2種類に分類されます。

プロアカウントは、主に企業やインフルエンサー・著名人が使用しています。

中でもプロアカウントは、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類があります。プロアカウントに切り替えるにあたって、どちらか選択しなければなりません。

では、それぞれのアカウントにはどのような違いがあるのでしょうか。

そこでこの記事では、クリエイターアカウントについて解説していきます。できることやビジネスアカウントとの違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

インスタグラムのクリエイターアカウントとは？

インスタグラムのクリエイターアカウントは、インスタグラム内で多くのフォロワー数を抱えて影響力のあるインフルエンサー向けのアカウントとされています。

昨今では、個人や企業がSNSを活用してマーケティング活動を行うことが主流になりました。

その中で、ビジネスとプライベートを切り離して活用できる意味合いでクリエイターアカウントがあります。

現在では、インフルエンサーのためだけに活用されるわけではありません。さまざまな用途で活用されています。

なお、正式に公表されるわけではないものの、両者でアルゴリズムの差はないとされています。

インスタグラムのクリエイターアカウントでできること

では、インスタグラムのクリエイターアカウントでできることを6つ紹介します。

1. インサイト機能
2. ブランドコンテンツ広告
3. ショップ機能
4. タイアップ投稿
5. カテゴリラベルの設置
6. 連絡先ボタンの設置

1.インサイト機能

まず、インサイト機能を活用できます。

インサイト機能とは、インスタグラムを運用するうえでは欠かせない分析と解析ができるツールのこと。インサイト機能は、個人アカウントでは使用できません。プロアカウントのみ使用できる機能となります。

インサイト機能では、過去7日間もしくは30日間でのリーチ数やフォロワーの属性、インプレッション数など、アカウントを伸ばす上で欠かせないデータを閲覧できます。

2.ブランドコンテンツ広告

プロアカウントの中でも、クリエイターアカウントのみで利用できるブランドコンテンツ広告があります。

ブランドコンテンツ広告とは、有名人やインフルエンサーがクリエイター視点で情報発信できる広告です。

広告主のアカウントでフォロワーではない新規のユーザーにもアプローチ可能。配信先を拡大してより効果の高い広告を運用できます。

自身で広告を作成できるうえに効果測定もできますので、運用効果が見込めます。

3.ショップ機能

ショップ機能もクリエイターアカウントで利用できます。

ショップ機能とは、インスタグラム上で商品を発信して、商品の詳細情報の確認から購入までつなげられる機能のこと。ユーザーを決済できる外部リンクまで誘導します。

商品を見て購買のモチベーションを維持した状態で外部リンクへ誘導できるため、商品販売実績を伸ばすためにも有効な機能でしょう。

4.タイアップ投稿

インスタグラムの「タイアップ投稿」と書かれた投稿は、別名「ブランドコンテンツ」と呼ばれています。

タイアップ投稿では、企業がインフルエンサーや著名人に宣伝（PR）して欲しい商品などを提供して紹介できる仕組みです。

なお、タイアップ投稿を行う上でのルールとして「#PR」「#タイアップ」の表記だけでは十分ではありません。

ハッシュタグだけでなく、タイアップ投稿のラベルを付けることがベターです。

【例】

企業のサービス宣伝に効果的な投稿でしょう。

5.カテゴリラベルの設置

プロアカウントに設定すると、プロフィール上に自身が何者なのか分かるようにカテゴリーを表記することができます。

カテゴリーを表示するかは任意ですが、設定しておいた方がどのようなジャンルで発信しているか分かりやすいので、新規のフォロワーを獲得しやすくなるでしょう。

【主なカテゴリージャンル】

• 編集者
• ライター
• 個人ブログ
• 商品＆サービス
• ゲーマー
• レストランなど

なお、カテゴリラベルはクリエイターアカウントのみの機能ではありません。ビジネスアカウントも含むプロアカウントで設定できます。

6.連絡先ボタンの設置

連絡先のボタンでは、問い合わせ先の電話番号やメールアドレスを掲載できます。

問い合わせボタンは、個人アカウントでは利用できません。プロアカウントにのみ提供されている機能で、無料で設置できます。

特に、飲食店やサロンなどの実店舗を経営しているアカウントであれば、インスタグラム経由での問い合わせ獲得につなげられるでしょう。

集客にとても有効なため、問い合わせボタンは忘れずに設置してください。

インスタグラムのクリエイターアカウントとビジネスアカウントとの違い

続いて、クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違いを3つ紹介していきます。

1. 選択できるカテゴリ
2. ダイレクトメッセージ（DM）の受信箱数
3. 設置可能なアクションボタン
4. ブランドコンテンツ広告の有無

選択できるカテゴリ

クリエイターアカウントとビジネスアカウントでは、選択できるカテゴリの数や幅に大きな違いがあります。

【クリエイターアカウントの選択カテゴリ】

• DJ
• Fitness Trainer
• アーティスト
• インテリアデザインスタジオ
• ウェブデザイナー
• ファッションモデル
• ブロガー
• プロデューサー
• ミュージシャン・バンド
• モチベーショナルスピーカー
• ライター
• 俳優
• 編集者
• 立候補者
• グラフィックデザイナー
• コンサートツアー
• シェフ
• ジャーナリスト
• スポーツ選手
• ダンサー
• デザイナー
• ゲーマー
• ゲーム動画クリエイター
• コメディアン
• デジタルクリエイター
• ニュース司会者
• ファッションデザイナーなど

【ビジネスアカウントの選択カテゴリ】

• 個人ブログ
• 商品・サービス
• 芸術・技術
• ミュージシャン・バンド
• ショッピング・小売り
• 健康・美容
• 食料品店

クリエイターアカウントのほうが、豊富なカテゴリから選択して運用できます。

選択できるカテゴリダイレクトメッセージの受信箱数

クリエイターアカウントは、メッセージの受信箱を2つ持てます。ビジネスアカウントでは1つしか持てません。

クリエイターアカウントなら、メインと一般の2種類を使い分けられるので、ファンや愛用者からの受信箱と企業の受信箱で分けられます。

メッセージが一つの受信箱にまとまっていると、見逃す可能性が高いでしょう。2つに分けられれば重要なメッセージの見逃しを防げます。

設置可能なアクションボタン

どちらもプロアカウントなので、アクションボタンの設置は可能です。

しかし、誰でも登録できるクリエイターアカウントとビジネス専用のビジネスアカウントでは、設置可能なボタンの種類は同じではありません。

クリエイターアカウントでは、お問い合わせにつながる電話番号やメールアドレスを設定できます。

しかし、ビジネスアカウントでは、電話番号やメールアドレスに加えて住所も記載できます。加えて、飲食店に欠かせない「注文する」「予約する」といった豊富なアクションボタンが設けられます。アクションボタンのバリエーションという意味では、ビジネスアカウントが幅広いでしょう。

ブランドコンテンツ広告の有無

クリエイターアカウントにしかない機能として、ブランドコンテンツ広告が挙げられます。

ブランドコンテンツ広告とは、クリエイターが制作した投稿を企業が宣伝目的で使用できる広告のこと。一般のユーザー目線で制作できるため、エンゲージメント率の高いコンテンツを広告として配信できます。

クリエイターの特徴を活かした広告配信ができ、著名人やインフルエンサーとの相性も良いでしょう。

インスタグラムのクリエイターアカウント設定手順

では最後に、インスタグラムにおけるクリエイターアカウントの設定手順を紹介します。

1. プロフィール画面を開く
2. プロフィールの右上にあるメニューをタップする
3. 「設定とプライバシー」をタップする
4. 「アカウント」をタップする
5. アカウントに適したカテゴリを選択する
6. Facebookアカウントと連携する（任意）
7. 連絡先情報を1つ以上設定する
8. クリエイターアカウントの設定完了

個人アカウントからクリエイターアカウントに切り替える場合は「プロアカウントに切り替える→クリエイターアカウント」を選択し、ビジネスプロフィールから切り替える場合は「クリエイターアカウントに切り替える」を選択してください。

なお、カテゴリや連絡先情報は必ずしもプロフィールに表示させる必要はありません。プロフィール画面にカテゴリと連絡先情報を掲載するかどうかは自身で選択してください。

まとめ：クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違いを理解して活用しよう

インスタグラムをプロアカウントとして運用するなら、使用用途に応じてビジネスアカウントもしくはクリエイターアカウントのどちらにするか選択しなければなりません。

どちらに設定するのが適しているかを事前に見極めましょう。

特に、アクションボタンの充実度やブランドコンテンツ広告の有無が異なるため、使用する目的に応じて設定してください。